ジロちちさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧
復刊リクエスト投票
初見は高校1年の夏だった。人類破滅に至る描写よりも、
生き残った人たちがほそぼそと暮らしていく中で、
人類の文明、知恵の遺産をどう残し、伝えていくのかをじっくり描いている点が、作品の厚みを増していた。
そして主人公が年老いて死ぬとき、子孫が科学的根拠のない迷信に陥っている姿を見て、長嘆息するのだが、
当時、これから社会に出て行こうとしている身にとって、
当たり前のように眼前に広がっている社会というものが、
どんなに貴重な経験の集積であるかを思い知り、
非常に印象に残った。
2012/06/11
昭和49年ころに絶版になってしまったと記憶しています。宮沢賢治が今また、エコロジストの観点から見直されつつある現在、賢治の作品がどのように成立していったのかを語るカギが、この本には書かれていました。読むと賢治作品への世界観が変わると思います。装丁も活字も小さく、読みにくい本でしたから、読者を広げる意味でも、大きな坂と活字で復刊されることを望んでやみません。
2009/04/12