復刊リクエスト投票

• ヴォネガット、大いに語る

  【著者】カートヴォネガット

  優しさも哀れみもなく、住人の大多数を地獄へと監禁する超・格差社会アメリカにあって、「きっと、天にいる誰かが、あんたを気に入っているんだよ」というフォーマ（「猫のゆりかご」を参照）を伝える使徒、ヴォネガットの言いまくり放言。現代日本文学に与えた影響から言っても、もっと読まれていい。ハヤカワは全巻復刻しろ！特に「モンキー・ハウスへようこそ②」俺がもってないから。(2007/04/08)

• 岩泉舞短編集 1 七つの海

  【著者】岩泉舞

  「少年ジャンプ」は少年漫画の東大といっていい存在である。凋落したと言われる今なお、主要連載陣の単行本は売り上げトップを独占する。したがって連載を夢見る多くの才能がジャンプを目指すのだが、いわゆる「ジャンプシステム」に合わない作品、通向けで部数に貢献しないような作品はどうしても切り捨てられてしまう。
  この岩泉舞という作家は後者に属する。すでに248件のコメントが寄せられていることで分かるように、彼女が出したたった一冊のさほど部数も出ていない、おそらくは初版のみで絶版となった短編集が未だに多くの読者の心をつかんでいる。説明不足だが純文学的な処女作「ふろん」、思春期の不安と年をとる寂しさを表現した「七つの海」、しっかりとした設定の下心温まる幽霊話を展開する「COMCOP」と、このまま埋もれてしまうにはあまりにも惜しい作品が揃っている。筆者にはこの本に収録されていない作品もあるとの事で、ぜひこの機会に完全版を出していただきたい！(2005/12/19)

• 駿河城御前試合

  【著者】南條範夫

  「シグルイ」の原作だから、それだけ。
  復刊しないと損するぞ。(2005/01/20)

• 日本外史（上・中・下巻）

  【著者】頼山陽著　頼成一・頼惟勤訳

  前近代に書かれた日本通史の最高峰。特に文章は今なお参考にすべき部分が多々ある。絶版になっていること自体、どうかしている。(2004/12/23)

• "AiKane"角松かのり写真集

  【著者】藤田健五

  …特に何も言うまい(2004/09/07)

• 日本教の社会学

  【著者】山本七平 小室直樹

  何は無くとも、稀代の碩学二人による日本社会の分析である。これだけで、現在市場に出回っていないのが不自然だと断言できる理由になる。(2004/04/15)

• いなか王兆作(全２巻）

  【著者】小林よしのり

  この作者のギャグ漫画家としての黄金期の貴重な遺産。
  「おぼっちゃまくん」だけではない事を知ってもらいたい。(2003/08/24)