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夢のつづきのそのまたつづき

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続き夢

図書館で何度も借りて読み、リサイクル市でたまたま手に入れました。主人公のリッペルは、はてしない物語のバスチアンのような読書好きの男の子。夜懐中電灯で本を読んだ経験のある人はきっと共感できるはず。両親の留守を預かるヤーコプさんは子供が好きではない様子。家に帰ってもリッペルは気が休まりません。
仲良しのエシュケおばさんやトルコからの転校生、リッペルの集めているヨーグルトの点数、人懐こい野良犬、留守の間寂しくないよう両親がプレゼントしてくれたアラビアンナイトの本にチョコレート・・・リッペルの好きなものをヤーコプさんは全部取り上げてしまうようです。そんな中、どうしても取り上げられた本の続きを知りたいリッペル。読みたい読みたいと思っていると、夢で物語の続きが見られるように。夢の中には知ってる人たちが出てきますが、そこはアラビアンナイトのような世界。その日から、毎晩夢の続きを見ることに。一見ファンタジーですが、人種差別も含まれていたりと考えさせられる内容です。差別的なヤーコプさんに対し、親切で頼もしいエシュケおばさん。最後は痛快ですが、現実の世界が満たされると夢の続きは見られなくなってしまいます。ヤーコプさんは心の狭い女性ですが、エシュケおばさんとリッペルのお母さんはステキな女性です。こんな大人になりたいと思えるような大人が出てきます。

2017/02/23