レビュー一覧

原典訳 マハーバーラタ 1

全2件

読了までじっくりゆっくり読んでいます

諸事情で読むのが復刊のスピードに追いついていませんが、前書きからマハーバーラタ翻訳への熱を感じる本です。
慣れない名前も沢山出てきますが、新鮮な気持ちと違う目線で味わう世界観がとても良いです。
物語の上澄みだけしか知らなかった私なので、静かな時間にゆったり何度も見返したい1冊です。
知ったキッカケが何であれ、インドのお話に少しでも興味がある方は是非読んでみてください。

2026/01/27

プーナ批判版をもとにした日本では貴重な翻訳

現状、日本語の主要な翻訳版は後述のものがありますが、プーナ批判版をもとにした翻訳は、この原典訳のみの模様です。

プーナ批判版か、より人口に膾炙した普及版か、それぞれの底本に長所も短所もありますが、マハーバーラタ翻訳はプーナ批判版を底本にするのが一般的なところ、日本語の該当翻訳版がないのは事実。

貴重な成果のため、是非復刊を希望します。

※プーナ批判版:The Bhandarkar Oriental Research Institute(BORI)というインドの研究所が、無数のマハーバーラタの写本を比較検討のうえ、共通ではない箇所を削除して、より原型に忠実なバージョンを構築したもの。

上村版(一巻の前書に底本の記載あり)は、プーナ批判版の和訳版。

山際版(一巻の後書に底本の記載あり)は、M. N. Dutt(Manmatha Nath Dutt)による英訳版の和訳版。この英語版は、北方写本であるカルカッタ版ベースとのこと。

池田版(二巻の後書に底本の記載あり)は、Gita Pressから出版されたSANKSHIPT MAHABHARATという上下巻の簡約ヒンディ語版の和訳版。

レグルス版(一巻の前書に底本の記載あり)は、C. Rajagopalachari(Chakravarti Rajagopalachari)による英語要約版の和訳版。

2016/04/26