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【バーゲンブック】愛蔵版 ウルトラマンZ 完全超全集

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ムック本…というより推し活本?

ムック本の老舗、てれびくん愛蔵版シリーズからウルトラマンZが刊行。
前半、カラーページは児童向けヒーロー百科、モノクロページ以降は大人向けの資料本という体裁を取っているのは従来通り。

メイン監督の性質なのか、ウルトラマンZのファン層に由来するのか、やたら押しが強いというか、オタクの早口語りを聞かされている感覚というか、暑苦しい。かつての、作品とは一定の距離感を保っていたスタッフインタビューとは一線を画している。ただ、昔はスタッフ自身が作品と一線を引いていたという前提があるが、今はスタッフ自体がオタクであるので、むべなるかな。熱狂的なファン向けに作られており、かなり読み手を選ぶムックだと思う。終始、「好きの押し売り感が強いな…」という感想である。

中野貴雄の二次創作小説は本作の前日譚にあたるストーリーのようだが、裏設定(本作以前にグルジオライデンが地球に飛来したことで地球防衛軍が巨大ロボの開発に着手、ヘビクラがその実験事故でジャグラーと入れ替わった)を理解したうえで読む(=本作を通読したうえで読む)、ことが前提となっている。その点で、仮面ライダー剣の會川氏による後日談とは大きく性質が異なる。
おそらく、本書はその豪華版である「ストレイジBOX」の購入者が心の完成形をお目にかけられるのだろう。

2025/12/15