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カント全集 11 人倫の形而上学 <岩波オンデマンド>

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カント倫理学の到達点

『人倫の形而上学の基礎づけ』、『実践理性批判(人倫の形而上学の基礎)』と続いたカント倫理学もここに完結します。
本書は法論(外的義務論)と徳論(内的義務論)に分かれます。内容も言葉遣いは難しいですが、土地の権利取得や死後の名誉の扱い方など現実の問題が扱われ三大批判に比べれば取っ付きやすいでしょう。
カントといえば「小難しいことを考える人」というイメージを持つ方も多いでしょうが、それは現実の問題を考える上で堅実な基礎を求めたからです。
カント哲学を理解するならば哲学者カントの理解が必要です。

2022/09/24