レビュー一覧

三面大黒天信仰 新装二版

全1件

浅きは深き

私が三面大黒天を知ったのは開運グッズのCMか何かだったと思います。その時は「なんて浅い神様だろう」と思っていました。
その後、本書と出会いインドに源流を持ち、日本で進化した仏であると知りました。「人間の要求を叶える浅ましい神様」といった印象でしたが、四弘誓願の1つ「衆生無辺誓願度(衆生の数は限りないがすべてを救おうという誓い)」を体現した存在といっていいのかもしれません。また写真や絵も多く、拝み方など仏教の知識がない方にも読み通せると思います。
最後に三面大黒天の仏像の多くは明治の廃仏運動で所在不明になっているものが少なくないようです。本書の中にも「粗末に扱われていた仏像を綺麗にしたら参拝客が増えた」といった話が紹介されています。この機会に三面大黒天を見直す動きができればと思います。

2021/12/18