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唯識の読み方 -凡夫が凡夫に呼びかける唯識
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空海様は『御遺告』の中で「三論(中観)と法相(唯識)を学ぶべし」と遺しています。真言行者に限らず中観思想と唯識思想は大乗教学の柱といっても過言ではありません。どの宗派に属するにしても中観と唯識を学ぶべきでしょう。
さて中観思想が大乗仏教の存在論・論理学とするなら唯識思想は認識論・人間学です。悟りを得るためには何よりも自分を理解する必要があります。そしてそれは自らの愚かさとの向き合いです。
本書では玄奘訳『成唯識論』を中心に人間を分析していきます。それはただ『成唯識論』を解説するだけでなく(かつての日本の学僧がそうであったように)テキストに拘泥することなく禅宗や浄土教、原始仏典を引用しつつ読み進めていきます。
副題に「凡夫が凡夫に呼びかける」とありますが、凡夫である著者が凡夫である読者に呼びかけるということです。唯識思想を理解する上で相応しい一冊です。
2022/03/10
空海様は『御遺告』の中で「三論(中観)と法相(唯識)を学ぶべし」と遺しています。真言行者に限らず中観思想と唯識思想は大乗教学の柱といっても過言ではありません。どの宗派に属するにしても中観と唯識を学ぶべきでしょう。
さて中観思想が大乗仏教の存在論・論理学とするなら唯識思想は認識論・人間学です。悟りを得るためには何よりも自分を理解する必要があります。そしてそれは自らの愚かさとの向き合いです。
本書では玄奘訳『成唯識論』を中心に人間を分析していきます。それはただ『成唯識論』を解説するだけでなく(かつての日本の学僧がそうであったように)テキストに拘泥することなく禅宗や浄土教、原始仏典を引用しつつ読み進めていきます。
副題に「凡夫が凡夫に呼びかける」とありますが、凡夫である著者が凡夫である読者に呼びかけるということです。唯識思想を理解する上で相応しい一冊です。
2022/03/10