レビュー一覧
反復
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コンスタンティヌス(キルケゴール)によれば後方(過去)に向かうのが「追憶」で前方(未来)に向かうのが「反復」です。
かみ砕いていうなら苦しみや悲しみを受け入れつつ未来に向かって生きるということになでしょうか。本作ではコンスタンティヌスが青年の恋を通して「追憶」から「反復」への転換は可能を実験しているといえます。
いかなる結論が導かれるかは読者に委ねますが、本作を通してキルケゴールが「反復」したのはレギーネとの悲恋です。そういう意味で本作は『誘惑者の日記』の続編といえます。そして『反復』以後『不安の概念』や『死にいたる病』を書き上げますから彼は「反復した」といえるでしょう。
さて訳者は日本を代表するキルケゴール研究者で文庫版は翻訳と解説書を兼ねているといえます。実存文学の最高峰を名訳でお楽しみ下さい。
2025/02/16
コンスタンティヌス(キルケゴール)によれば後方(過去)に向かうのが「追憶」で前方(未来)に向かうのが「反復」です。
かみ砕いていうなら苦しみや悲しみを受け入れつつ未来に向かって生きるということになでしょうか。本作ではコンスタンティヌスが青年の恋を通して「追憶」から「反復」への転換は可能を実験しているといえます。
いかなる結論が導かれるかは読者に委ねますが、本作を通してキルケゴールが「反復」したのはレギーネとの悲恋です。そういう意味で本作は『誘惑者の日記』の続編といえます。そして『反復』以後『不安の概念』や『死にいたる病』を書き上げますから彼は「反復した」といえるでしょう。
さて訳者は日本を代表するキルケゴール研究者で文庫版は翻訳と解説書を兼ねているといえます。実存文学の最高峰を名訳でお楽しみ下さい。
2025/02/16