ナポレオン戦争 上
デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー 著 / 君塚直隆 糸多郁子 竹村厚士 竹村知行 訳
著者 | デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー 著 / 君塚直隆 糸多郁子 竹村厚士 竹村知行 訳 |
---|---|
出版社 | 国書刊行会 |
判型 | A5 |
頁数 | 653 頁 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784336076083 |
商品内容
「ナポレオンの軍歴について書かれたどの作品よりも優れている」
フランス大統領 シャルル・ド・ゴール(著者に宛てた手紙のなかで)
「ナポレオン戦争について今後これ以上のものが現れる可能性はない」
デイリー・テレグラフ紙(著者の追悼記事のなかで)
1793年のトゥーロン包囲戦から1815年のワーテルローまでのナポレオン自身が参加した会戦を戦略・戦術的に分析した、現在に至るまでナポレオン戦争について書かれた最も体系的・網羅的な書籍で、まさにナポレオン戦争の「バイブル」として名高い世界的名著『The Campaigns of Napoleon』。待望の翻訳復刊!
巻末の付録には主要会戦の各国の戦闘序列や、グランド・アルメ(大陸軍)の時期別の編制表、用語解説などが収録されており、史資料としても重要。また軍事面だけではなく、革命期から帝政期にいたる政治外交面についても詳述しており、この時代についての通史としても価値ある書籍となっている。
※上巻にはナポレオンの生い立ちからティルジット条約までを収録。
◆本書は2002年に信山社から翻訳刊行された『ナポレオン戦争 欧州大戦と近代の原点』(全5巻)を翻訳の見直しと図版の修正を加えて全2巻(上・下)に再構成したものである。
▼目次
序文 ナポレオン--人物・軍人としての資質と欠点--
第1部 軍人としての修行時代 ナポレオンの軍事教育と思春期の経験 一七九六年以前
--序 登場
--第1章 準備
--第2章 トゥーロン
--第3章 砲兵少将
--第4章 ポール・バラスの「剣」
第2部 名声を求めて 北イタリア戦役 一七九六年四月~一七九七年四月
--第5章 総司令官
--第6章 ピエモンテの敗北
--第7章 ロディ橋
--第8章 危機のさなかの偉業--マントヴァ
--第9章 カルディエロとアルコレ
--第10章 リヴォリ
--第11章 レオ-ベンへの進撃
--第12章 成功の尺度
第3部 ナポレオンの戦争術 その戦争哲学、戦略および会戦手法の分析、発想の原点
--序 達人の金言
--第13章 先人たちからの教義の継承
--第14章 ナポレオン戦術の構成要素
--第15章 戦略における諸概念
--第16章 戦場における大戦術
--第17章 戦闘体系の芽生え--カスティリョーネの戦い
第4部 オリエントでの幕あい 六エーカーの土地 エジプト・シリア遠征一七九八年五月十九日~一七九九年十月九日
--序 マラブウの丘
--第18章 オリエントの好機
--第19章 地中海の追跡
--第20章 ピラミッドが見下ろしている
--第21章 シリア遠征
--第22章 失敗の総決算
第5部 頂点へ向かって 陰謀家に平和の使者 ブリュメールのクーデタと一八〇〇年イタリア戦役
--第23章 機は熟した
--第24章 第一執政
--第25章 遠征計画
--第26章 アルプス越え
--第27章 マレンゴの戦い
--第28章 平和の回復
第6部 和平工作と戦争への道 フランス再建 イギリスとの新たなる闘争 第三次対仏大同盟 グランド・アルメの創設
--第29章 支配者にして立法者
--第30章 ブーローニュ作戦本部の設営
--第31章 ヨーロッパ大戦争への道
--第32章 グランド・アルメ
--第33章 帝国総司令部
第7部 ラインからドナウへ ナポレオンによる第三次対仏大同盟の破壊
--序 アウステルリッツ前夜
--第34章 作戦計画と準備
--第35章 戦略的な大勝利--ウルム
--第36章 神聖ロシア帝国の戦士たち
--第37章 三帝会戦--アウステルリッツ
--第38章 成功の秘訣
第8部 ロスバッハの復讐 一八〇六年対プロイセン戦役
--第39章 ホーエンツォレルン家という名の偽善者
--第40章 戦争計画
--第41章 方形布陣
--第42章 イエナ=アウエルシュタット
--第43章 勝利の分析
第九部 冬の戦争 東プロイセンおよびポーランドにおけるナポレオン戦役一八〇六年十月~一八〇七年二月
--第44章 ワルシャワへの進撃
--第45章 兵員と物資
--第46章 ナレフ河畔における陽動作戦
--第47章 ワルシャワでの幕間劇
--第48章 失敗に終わった罠 ヨンコヴォ
--第49章 アイラウの戦い
--第50章 結論 初めての挫折
第十部 春の再起 対ロシア戦の再開からフリートラントの戦いおよびティルジット条約まで
--第51章 建て直し
--第52章 ハイルスベルクの戦い
--第53章 フリートラントの戦い
--第54章 皇帝同士の会見
▼著者プロフィール
デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー 著
1934年生まれ。オックスフォード大学卒業後、陸軍将校として三年間従軍。1960年からサンドハースト王立陸軍士官学校の講師となる。以来34年間同校で研究・教育に従事。1980年から1994年までは軍事史部門主任教官を務める。1967年から20年近くイギリス軍事史学会の会長を務め、1986年から同会名誉会長。編著作は『Dictionary of the Napoleonic Wars』(1979)『Marlborough as Military Commander』(1979)『The Oxford Illustrated History of the British Army』(1994)など多数。
君塚直隆(きみづか なおたか) 訳
1967年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。関東学院大学国際文化学部教授。博士(史学)。専攻は近代イギリス政治外交史。著書に『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣、2010年)、『立憲君主制の現在』(新潮選書、2018年)、『エリザベス女王』(中公新書、2020年)、『君主制とはなんだろうか』(ちくまプリマー新書、2024年)、『イギリス国王とは、なにか--名誉革命』(NHK出版、2024年)などがある。
糸多郁子(いとだ いくこ) 訳
1964年東京都生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。専攻は近現代イギリス文学・文化。著書に『D・H・ロレンスの新理論』(共著、国書刊行会、1999年)、『イギリス小説の愉しみ』(共著、音羽書房鶴見書店、2009年)、『第二次世界大戦後のイギリス小説--ベケットからウィンターソンまで』(共著、中央大学出版部、2013年)、『食文化からイギリスを知るための55章』(共著、明石書店、2023年)、訳書にトマス・ハーディ『人生の小さな皮肉』(共訳、大阪教育図書、2002 年)などがある。
竹村厚士(たけむら あつし) 訳
1966年神奈川県生まれ。武蔵野大学教養教育センター研究員、神奈川工科大学非常勤講師。専攻はフランスおよびヨーロッパ近代軍事史。著作に「『狭義の軍事史』から『広義の軍事史』へ--RMAからみたフランス革命~ナポレオン戦争」、阪口修平、丸畠宏太編著『近代ヨーロッパの探求:軍隊』(ミネルヴァ書房、2009年、所収)、「『セギュール規則』の検討--アンシャン・レジームのフランス軍における改革と反動」、阪口修平編著『歴史と軍隊:軍事史の新しい地平』(創元社、2010年、所収)、P・ドイル著『データでみる第二次世界大戦--軍事力、経済力』、兵器、戦闘、犠牲者』、(監訳、柊風社、2014年)、『近現代軍事戦略家事典--マキャヴェリからクラウゼヴィッツ、リデル・ハートまで』(共著、原書房、2023年)などがある。
竹村知行(たけむら ともゆき) 訳
1972年山口県生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。安田女子大学教授。博士(政治学)。専攻は日本政治史。著書に『幕末維新の西洋兵学と近代軍制--大村益次郎とその継承者--』(思文閣出版、2014年)、『大村益次郎--全国を以て一大刀と為す--』(ミネルヴァ書房、2022年)などがある。
フランス大統領 シャルル・ド・ゴール(著者に宛てた手紙のなかで)
「ナポレオン戦争について今後これ以上のものが現れる可能性はない」
デイリー・テレグラフ紙(著者の追悼記事のなかで)
1793年のトゥーロン包囲戦から1815年のワーテルローまでのナポレオン自身が参加した会戦を戦略・戦術的に分析した、現在に至るまでナポレオン戦争について書かれた最も体系的・網羅的な書籍で、まさにナポレオン戦争の「バイブル」として名高い世界的名著『The Campaigns of Napoleon』。待望の翻訳復刊!
巻末の付録には主要会戦の各国の戦闘序列や、グランド・アルメ(大陸軍)の時期別の編制表、用語解説などが収録されており、史資料としても重要。また軍事面だけではなく、革命期から帝政期にいたる政治外交面についても詳述しており、この時代についての通史としても価値ある書籍となっている。
※上巻にはナポレオンの生い立ちからティルジット条約までを収録。
◆本書は2002年に信山社から翻訳刊行された『ナポレオン戦争 欧州大戦と近代の原点』(全5巻)を翻訳の見直しと図版の修正を加えて全2巻(上・下)に再構成したものである。
▼目次
序文 ナポレオン--人物・軍人としての資質と欠点--
第1部 軍人としての修行時代 ナポレオンの軍事教育と思春期の経験 一七九六年以前
--序 登場
--第1章 準備
--第2章 トゥーロン
--第3章 砲兵少将
--第4章 ポール・バラスの「剣」
第2部 名声を求めて 北イタリア戦役 一七九六年四月~一七九七年四月
--第5章 総司令官
--第6章 ピエモンテの敗北
--第7章 ロディ橋
--第8章 危機のさなかの偉業--マントヴァ
--第9章 カルディエロとアルコレ
--第10章 リヴォリ
--第11章 レオ-ベンへの進撃
--第12章 成功の尺度
第3部 ナポレオンの戦争術 その戦争哲学、戦略および会戦手法の分析、発想の原点
--序 達人の金言
--第13章 先人たちからの教義の継承
--第14章 ナポレオン戦術の構成要素
--第15章 戦略における諸概念
--第16章 戦場における大戦術
--第17章 戦闘体系の芽生え--カスティリョーネの戦い
第4部 オリエントでの幕あい 六エーカーの土地 エジプト・シリア遠征一七九八年五月十九日~一七九九年十月九日
--序 マラブウの丘
--第18章 オリエントの好機
--第19章 地中海の追跡
--第20章 ピラミッドが見下ろしている
--第21章 シリア遠征
--第22章 失敗の総決算
第5部 頂点へ向かって 陰謀家に平和の使者 ブリュメールのクーデタと一八〇〇年イタリア戦役
--第23章 機は熟した
--第24章 第一執政
--第25章 遠征計画
--第26章 アルプス越え
--第27章 マレンゴの戦い
--第28章 平和の回復
第6部 和平工作と戦争への道 フランス再建 イギリスとの新たなる闘争 第三次対仏大同盟 グランド・アルメの創設
--第29章 支配者にして立法者
--第30章 ブーローニュ作戦本部の設営
--第31章 ヨーロッパ大戦争への道
--第32章 グランド・アルメ
--第33章 帝国総司令部
第7部 ラインからドナウへ ナポレオンによる第三次対仏大同盟の破壊
--序 アウステルリッツ前夜
--第34章 作戦計画と準備
--第35章 戦略的な大勝利--ウルム
--第36章 神聖ロシア帝国の戦士たち
--第37章 三帝会戦--アウステルリッツ
--第38章 成功の秘訣
第8部 ロスバッハの復讐 一八〇六年対プロイセン戦役
--第39章 ホーエンツォレルン家という名の偽善者
--第40章 戦争計画
--第41章 方形布陣
--第42章 イエナ=アウエルシュタット
--第43章 勝利の分析
第九部 冬の戦争 東プロイセンおよびポーランドにおけるナポレオン戦役一八〇六年十月~一八〇七年二月
--第44章 ワルシャワへの進撃
--第45章 兵員と物資
--第46章 ナレフ河畔における陽動作戦
--第47章 ワルシャワでの幕間劇
--第48章 失敗に終わった罠 ヨンコヴォ
--第49章 アイラウの戦い
--第50章 結論 初めての挫折
第十部 春の再起 対ロシア戦の再開からフリートラントの戦いおよびティルジット条約まで
--第51章 建て直し
--第52章 ハイルスベルクの戦い
--第53章 フリートラントの戦い
--第54章 皇帝同士の会見
▼著者プロフィール
デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー 著
1934年生まれ。オックスフォード大学卒業後、陸軍将校として三年間従軍。1960年からサンドハースト王立陸軍士官学校の講師となる。以来34年間同校で研究・教育に従事。1980年から1994年までは軍事史部門主任教官を務める。1967年から20年近くイギリス軍事史学会の会長を務め、1986年から同会名誉会長。編著作は『Dictionary of the Napoleonic Wars』(1979)『Marlborough as Military Commander』(1979)『The Oxford Illustrated History of the British Army』(1994)など多数。
君塚直隆(きみづか なおたか) 訳
1967年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。関東学院大学国際文化学部教授。博士(史学)。専攻は近代イギリス政治外交史。著書に『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣、2010年)、『立憲君主制の現在』(新潮選書、2018年)、『エリザベス女王』(中公新書、2020年)、『君主制とはなんだろうか』(ちくまプリマー新書、2024年)、『イギリス国王とは、なにか--名誉革命』(NHK出版、2024年)などがある。
糸多郁子(いとだ いくこ) 訳
1964年東京都生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。専攻は近現代イギリス文学・文化。著書に『D・H・ロレンスの新理論』(共著、国書刊行会、1999年)、『イギリス小説の愉しみ』(共著、音羽書房鶴見書店、2009年)、『第二次世界大戦後のイギリス小説--ベケットからウィンターソンまで』(共著、中央大学出版部、2013年)、『食文化からイギリスを知るための55章』(共著、明石書店、2023年)、訳書にトマス・ハーディ『人生の小さな皮肉』(共訳、大阪教育図書、2002 年)などがある。
竹村厚士(たけむら あつし) 訳
1966年神奈川県生まれ。武蔵野大学教養教育センター研究員、神奈川工科大学非常勤講師。専攻はフランスおよびヨーロッパ近代軍事史。著作に「『狭義の軍事史』から『広義の軍事史』へ--RMAからみたフランス革命~ナポレオン戦争」、阪口修平、丸畠宏太編著『近代ヨーロッパの探求:軍隊』(ミネルヴァ書房、2009年、所収)、「『セギュール規則』の検討--アンシャン・レジームのフランス軍における改革と反動」、阪口修平編著『歴史と軍隊:軍事史の新しい地平』(創元社、2010年、所収)、P・ドイル著『データでみる第二次世界大戦--軍事力、経済力』、兵器、戦闘、犠牲者』、(監訳、柊風社、2014年)、『近現代軍事戦略家事典--マキャヴェリからクラウゼヴィッツ、リデル・ハートまで』(共著、原書房、2023年)などがある。
竹村知行(たけむら ともゆき) 訳
1972年山口県生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。安田女子大学教授。博士(政治学)。専攻は日本政治史。著書に『幕末維新の西洋兵学と近代軍制--大村益次郎とその継承者--』(思文閣出版、2014年)、『大村益次郎--全国を以て一大刀と為す--』(ミネルヴァ書房、2022年)などがある。
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