| 著者 | カール・ヤスパース |
|---|---|
| 出版社 | みすず書房 |
| 判型 | A5判 |
| 頁数 | 416 頁 |
| ジャンル | 専門書 |
[訳者] 西丸四方
「すばらしい、クレペリンをはるかに凌ぐものだ。」これは本書のゲラ刷りを読んだヤスパースの師ニッスル(ハイデルベルク大学精神科教授)の感嘆の言葉であった。1913年に出版された本書は、まさに精神医学の流れを変えた名著であって、ここに初めてわが国に紹介されるものである。(邦訳『精神病理学原論』は第5版にもとづき、この第1版とは全くおもむきの違った新著作とされている。)
当時支配的だったクレペリン的な客観的観察に主体をおく自然科学的精神医学は、彼を満足させなかった。「精神病は脳疾患である」(グリージンカー)や「精神病は人格疾患である」(シューレ)の命題も、人間の全体を包括する精神医学の要求を充たすものではなかった。こうして彼の精神科学に固有の方法が本書第1 版として結実した。第4版以後の厖大かつ複雑難解な哲学的思惟に比して、若々しい緊張に溢れ、現象学と了解心理学の根本意義の全容は明確に示されている。フッサールとディルタイの方法が、ここに新しい生命をもって蘇ったのである。
豊富な症例によって、それが、どのように、いかなる限界において事実的と見なされるかを、読者は本書から学ぶことができる。
「すばらしい、クレペリンをはるかに凌ぐものだ。」これは本書のゲラ刷りを読んだヤスパースの師ニッスル(ハイデルベルク大学精神科教授)の感嘆の言葉であった。1913年に出版された本書は、まさに精神医学の流れを変えた名著であって、ここに初めてわが国に紹介されるものである。(邦訳『精神病理学原論』は第5版にもとづき、この第1版とは全くおもむきの違った新著作とされている。)
当時支配的だったクレペリン的な客観的観察に主体をおく自然科学的精神医学は、彼を満足させなかった。「精神病は脳疾患である」(グリージンカー)や「精神病は人格疾患である」(シューレ)の命題も、人間の全体を包括する精神医学の要求を充たすものではなかった。こうして彼の精神科学に固有の方法が本書第1 版として結実した。第4版以後の厖大かつ複雑難解な哲学的思惟に比して、若々しい緊張に溢れ、現象学と了解心理学の根本意義の全容は明確に示されている。フッサールとディルタイの方法が、ここに新しい生命をもって蘇ったのである。
豊富な症例によって、それが、どのように、いかなる限界において事実的と見なされるかを、読者は本書から学ぶことができる。
復刊投票時のコメント (全3件)
2008/01/16
2008/01/16
2007/11/14
2007/11/14
2021/04/28
2021/04/28