伝統的な歌合の形式で142人の職人が職種にちなんだ歌を詠み競う趣向の『七十一番職人歌合』、初期狂歌の清新な息吹を伝え後代に強い影響を及ぼした『新撰狂歌集』と『古今夷曲集』。いずれも本邦初の注解である。

百姓はなぜ年貢の納入を拒否しなかったのか。この素朴な疑問から著者の斬新な年貢・公事論が生まれた。 それまでの歴史の“常識”を覆して話題となった『日本中世の民衆像 -平民と職人』と、その後の研究成果を収...

学問の枠ではとらえきれない、生活や習慣に深くおりこまれた庶民の知恵にふれた石牟礼道子、岡本太郎、網野善彦、宮本常一、柳田国男。彼らは、何を見て何を掴もうとしたのか。 水俣と福島から、山海の文化、文字と...

日本史上、最大のアポリア・天皇制をめぐる記念碑的対話集。 天皇制をいかに捉えるか。日本列島と朝鮮半島の歴史が折り重なり、問いかけてくるものとは何か。網野善彦が吉本隆明、川村湊を対話者にむかえ、日本...