独自の様式をもつ上方歌舞伎を概観する。元禄歌舞伎の最高傑作「けいせい浅間嶽」、仕組評判を記した「おしゅん伝兵衛十七年忌」、以上2作の狂言本と、有名な荒木又右衛門の敵討を扱った「伊賀越乗掛合羽」の台帳を収...

歌舞伎の人気演目の原型とされる2作、講釈師二代目松林伯円作『天保六花撰』と人情咄の名手・春錦亭柳桜作『仇娘好八丈』、そして猫の話を得意とした桃川如燕作『百猫伝』の3作品を収録。いずれも初の翻刻。

江戸時代、芝居（歌舞伎）や落語、講談など様々なメディアで取り上げられ、人気を博していた怪異・怪談もの。実際に起きた事件を勝手に脚色したり、過激な演出をするなど批判されることもあったが、刺激的な題材や派手...

ついに明らかになった、大作家の幻の作品群 第一人者の手によって蘇る新たな南北の実像 南北襲名以前より、江戸の新しい世話狂言を確立した勝俵蔵の未刊行作品群を、第一人者が半生をかけて蘇らせる、驚きの...

プロレスや宝塚との共通点、新作歌舞伎の自由さ、役者の至高の芸… 歌舞伎の多彩な魅力と謎に迫る夢枕獏のエッセイと、萩尾望都の美麗な歌舞伎絵による、夢の歌舞伎案内。特別対談も収録。

庶民の自由な着想が花開いた江戸時代。着物、漆芸、化粧、歌舞伎、相撲、火消し、刺青、引札、千代紙…。 「デザイン」という観点から江戸文化をまとめるユニークな一冊。オールカラー。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 日本中世において芸能に生きた人々は、その呪術的職能に基づく独自の信仰世界を有していた。猿楽始源伝承に登場する「後戸の神」の検証や宿神像の考察など...

いつの時代も「恋愛」は物語の主要テーマ。しかし、江戸初期のその方法や対象は現代と異なり、「男色」が多く描かれた。その後なぜ、どう、変わったのか？ 書物、春画、浮世絵、歌舞伎資料などから、江戸の恋愛模様の...

江戸後期の花形役者として一世を風靡するも、32歳で突然の死を遂げた八代目市川團十郎。 「歌舞伎十八番」など家の芸を継承しながら独自の個性を積み重ねた舞台姿、成田山との交流などを活写。 父の江戸追放や...

“名優”八代目坂東三津五郎と“鬼才”武智鉄二が「芸」について語り合った十夜の記録。伝説の名著がついに復刊。

伝統様式の中に、時代の美を投げ入れて生き続けてきた歌舞伎。その様式のキーワードを的確簡明に解説した、見巧者をめざす人のための入門書。