光の量子論的理解が深まり、多彩な非線形光学現象が実現し、量子光学の重要性はますます高まっている。輻射場の量子化からレーザー光の性質、非線形光学まで最新の知見とともに明快に解説する決定版的な参考書。

前半では物理学に必須の3次元空間のベクトル場の解析を、公理から意味が明らかになるよう解説。後半では多様体上の微分形式、すなわち反対称共変テンソル場の理論をとりあげ、カルタンの仕事を中心に応用も述べる。

量子力学が確立するまでの歴史を丁寧に記述するとともに、その一般原理をわかりやすく解説した入門書。粒子性と波動性をどのように統一して理解するか、多数の例題をまじえて解き明かす。演習問題は詳細な解答付き。

量子電磁力学について、広い枠組を持つ理論形式を導出することを目指す好著。ゲージのずれを正しく考慮し、くりこみ理論を正しく適用するために、量子電磁気学の理論構成をそのゲージ構造を主眼として考察する。

散逸構造あるいはカオスに特徴的な形態と構造、物理的プロセスを解説。第I部でさまざまな現象の根底にある普遍構造を取り出す縮約理論を論ずる。第II部でカオスの幾何学的な見方と統計的な見方を統合的に述べる。

相関の強い金属電子を記述するフェルミ液体論は、磁性希薄合金や重い電子系、銅酸化物高温超伝導体、有機導体の研究により、その豊かな物理的内容が明らかになった。この理論を中心に強相関電子系の物理を記述する。

本書は、学部生のセミナーで使える量子力学の数学書である。主な題材は、シュレーディンガー方程式。必要な数学的知識は一つ章を設けて準備する。完備性の議論はバイパスし、ルベーグ積分を用いない解説を試みたのが特...

一貫した体系にまとめられた力学の教科書として名著の定評を得ている。前半では質点・剛体の力学を説明し、後半は解析力学とハミルトン‐ヤコービの理論にあて、量子力学への準備を完成する。相対論的力学を追補。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 理論物理学のあらゆる分野で重要な役割をはたす径路積分。本書は、おもに素粒子論、とくに場の理論への応用を目指して、非摂動的方法を丁寧に解説する。後...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 現代物理学の基礎理論となったゲージ理論の一般形式から応用までを、理論の開拓者が自らの着想を公開しつつ明快に解説。標準モデルの理解、統一理論の研究...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 強く相互作用しながら運動する多電子系は物性物理学の中心課題であり、場の量子論の典型的な応用分野でもある。この分野をリードする著者の構想を理論的な...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 経路積分、量子相転移、格子ゲージ理論など場の量子論の重要な基礎概念を初歩から明快に解説したあと、超流動、超伝導をはじめ分数量子ホール液体など最新...

分岐現象、カオス、フラクタルなどの概念を軸に、宇宙・生命・社会の秩序形成過程を探り、自然観・世界観を展望。地球環境や生命や経済現象を考察する鍵を提示。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ ゲージ場における量子化にともなう対称性の破れは、場の理論の枠組みを越えて、より広い意味で量子論全体に影響を及ぼしうる基本的な現象である。経路積分...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 高温超伝導の発見が契機となって注目される低次元物理。中でも量子ゆらぎや電子相関の効果については、素粒子論で発展した共形場理論を適用することで厳密...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ デルタ関数は、物理や工学に現れる典型的な線形微分方程式の初期値問題と境界値問題に何度も登場する特殊関数である。問題を解く際にこのデルタ関数をどの...

名著、満を持して復刊。 ◇名著ポイント1… 1992年に刊行され、5回もの重版を重ねている『パリティ物理学コース物理数学特論 群と物理』の改訂版。 ◇名著ポイント2 … 群論について、数学的より...

日本を代表する科学史家が、生涯でこれだけは読んでおきたい科学の書を、サイエンスのあらゆるジャンルから100冊選び、読みどころを徹底ガイド。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 著者が開発した極限操作の方法でS行列理論を見通しよく論じる。初等的な量子論のみを前提に丁寧に解説。