「随筆」ならぬ「随論」様式で書き下ろした「日本人の精神」。鎌倉幕府以来、統治機能として深く根を下ろした「刀を差した政治、文化」は、江戸、明治、大正、そして敗戦に至るまでゆらぐことはなかった。「葉隠」の武...

世界の多くの国を歩き考えた著者が、65歳になって過去をはるかに見やる感動の短編12篇。美しかりし幼年時代に初めて出会った「西洋」の記憶、太平洋戦争時の「玉砕」の島々、ナチ・ドイツとベルリン、四天王寺と脱...

日本人の心理には「長いものには巻かれろ」といった処世法が生きている一方で、権威を否定し自我を主張する生き方が存在している。また合理主義的な思考が広く定着しつつあるなかで、「物事は気の持ちよう」といった精...

下巻は木堂の詩文や趣味、逸事等諸家の追憶談を収め、専ら人間木堂の風格を偲ぶ。木堂談叢、簡墨談、印譜、刀創、囲碁、将棋等。人物観では、乃木、南洲、福沢等。木堂の知られざる一面を公開した、犬養健の“父の一周...

中巻は、討閥護憲運動、立憲同志会創立、民衆の公債、山本内閣弾劾、三党首会合、少数党、軍備改革の主張、革新倶楽部創立、木堂の入閣、普選、木堂の再選、東亜関係、政友会総裁、犬養内閣、五・一五事件、党葬等収録...

第二十九代内閣総理大臣として五・一五事件の凶弾に倒れた犬養毅の生涯の記録。 上巻は家系と幼少期、慶應義塾入学、西南役従軍、報知新聞入社、秋田日報主筆、明治十四年の政変、政党の創立時代、政治思想、選挙大...

「普通選挙法」の成立をはじめ、首相として数々の業績を残した加藤の伝記。 下巻は、第四次外相編（大隈内閣の副総理）、大戦外交編、日支交渉編、憲政会編、原・加藤対立編、第一次首相立策・完成編、第二次首相編...

第四次伊藤内閣の外相として日英同盟締結に尽力し、後に第二十四代内閣総理大臣となった加藤の生涯と業績。 上巻は、概念編（性格・事業の人等）、就職編（三菱の手代、岩崎家の縁談）、駐英公使・大使編、第一次～...

後藤新平監修のもと、大正10年11月、東京駅で暗殺された＜平民宰相＞の思索と行動の全貌を明らかにする一次史料。 下巻は、演説・講演篇（帝国議会における演説130篇、その他の演説・講演39篇) ／伝記・...

宰相たらずんば新聞記者-- を現実のものとした平民宰相・原敬の著作全集。没後の昭和4年、後藤新平監修の編纂で、著作年代順に収録。 上巻は、文章篇・単行本～新聞（郵便報知所載論説11篇・大阪毎日所載論説...

渡り鳥、伝書バト、ミツバチ等は、遠距離をこえて的確にわが家に帰る。サケやマスも大洋を游ぎまわった後、的確に生れ故郷の川にもどる。この不思議な能力は何によるのか。これらの動物が奇しくも共通に太陽コンパスを...