ミクロ現象からマクロ現象を再構成する手法としてもっとも整備された物理学が統計物理学である。等重率の原理、カノニカル集合、相転移などの基礎を詳述するだけでなく、ブラウン運動や確率過程論を展開して非平衡系へ...

量子力学の基本構成を論じたI巻につづき、散乱理論、量子力学の数学的構造、情報物理との関係について解説する。ただし、量子力学はいまなお物理理論として完全に閉じてはいない。まだ未解決な部分も多い。まとめとし...

湯川の手になる前期量子論から量子力学の成立にいたる過程の解説を経て、以下、実験事実と理論的要請から波動力学を導き、量子力学の基本構成を解説する。さらに摂動論や相対論との関係を議論する。そして多体系への適...

熱・流体力学における基礎概念、構造・安定性の問題を非平衡熱力学の立場から統一的に概説する。 力学系の状態を完全に記述しようとすれば、系の分子の座標と運動量、あるいはその波動関数を求めなければならな...

サイバネティックスにつながる、無生物、生物、社会過程を貫く、一般原理の同形性の根拠を究明。 フォン・ベルタランフィによる〈一般システム理論〉の提唱（1945年）は、ウィーナーの〈サイバネティクス〉...

角運動量理論の入門書。基礎理論と、原子物理学、核磁気共鳴、素粒子の相互作用への応用を解説。 角運動量の理論は、原子核および原子核構造の物理理論の発展にとってきわめて重要な役割を果してきた。それは、...

結晶の周期に起因しておこる現象を原子論的に理解するための基礎的知識に重点をおいて解説。復刊希望する読者の要望にこたえ再発行。 第1章 固体の結晶構造 第2章 結晶の結合エネルギー 第3章 格子...

懇切丁寧な筆致に加え，多くの図や随所に配した“余談”など，興味を持って学べる力学の教科書。 1　慣性の法則 1.1　基準座標系・運動の第1法則 2　運動の第2法則 2.1　慣性系に対...

豊富な実験事実をふまえて特殊相対論と一般相対論の入門から、高密度星・重力波・宇宙論への応用までを幅広くまとめた参考書。『相対論 第2版』として1986年に第2版発行後、以来、長年にわたり多数の読者にご愛...

直交関数系を中心とする応用数学の話題を初学者にも理解できるよう、その考え方の根底から高度の内容まで要領よくまとめた参考書。『直交関数系 増補版』として1987年に初版発行後、以来、長年にわたり多数の読者...

1980年代初め、現代数学と数理物理学との接点で誕生した非可換幾何学。本書は、この分野を創始した著者が、コレージュ・ド・フランスでの講義に基づいて書き下ろした入門的な解説である。非可換幾何学および数理物...

さまざまな力学的問題に材料を取り、楕円関数の原型となる側面を解説する名著の新版。具体的な計算を伴ったその解説からは、現象を数学的に扱うことについての生き生きとしたイメージが湧くであろう。