『スーホの白い馬』などで知られる国際アンデルセン賞受賞の絵本作家が平易な言葉で語る絵本論。 自著創作秘話や評論など絵本への愛と創作への熱意があふれる名著、新装版。

新「幻想と怪奇」第2弾の特集は、ヨーロッパに広く伝わる人狼の伝説。人と獣のあいだにあるその存在は、恐ろしい呪いの犠牲者なのか、あるいは人間を超える術を得た、選ばれし者なのか。 名のみ高い古典ホラー『人...

海外幻想文学の翻訳・紹介を先導した紀田順一郎・荒俣宏による『幻想と怪奇』（1973～74）。日本初の幻想文学専門誌が、休刊から45年を経てここに復活する。 第一号のテーマは「ヴィクトリアン・ワンダーラ...

コナン・ドイルによる『緋色の研究』発表（1886年）からBBCドラマ『シャーロック』放送（2010年～）にいたるまで、世界中の人々はホームズをいかに受容してきたか、130年に及ぶ歴史をシャーロッキアンが...

蘇る伝説の幻想文学専門誌 紀田順一郎、荒俣宏の序文、鏡明、安田均の回想エッセイ、桂千穂インタビューを収録！ 1973年に「日本初の幻想文学研究誌」として、本邦幻想文学の泰斗、紀田順一郎・荒俣宏の...

世紀の移り変わりを見つめた著者最後の10年間。「不条理な死」に対する発言など、人間に、未来に対して最後まで抱き続けた希望が溢れる100本を収録。 巻末には著作目録・外国語訳著書一覧・収録著作索引を付す...

1920年代、相前後して勃興・隆盛するモダニズム文学と探偵小説。怪奇、犯罪、科学といったテーマを軸に、相互に影響しあっていた熱い磁場を活写。 戦間期文学の読み直しの可能性を問う。

カート・ヴォネガットは、20世紀後半のアメリカで、多くの読者に愛され、日本でも翻訳が多く出版され、読まれている作家である。 本書では、第2次世界大戦のドレスデン無差別爆撃を体験したヴォネガットのトラウ...

『薔薇の名前』の著者が、古今東西の小説・評論、映画、歴史的発見、百科全書などを変幻自在に書き換えたパロディ集。 ＜知の巨人＞の最も遊戯的エッセイ。旧版を大幅増補の完全版。

私たちは「万葉集」についてどういうイメージをもつだろうか。大多数の人にとってそれは、「天皇から庶民まで」が「質朴な感動を雄渾な調べで真率に表現した」、日本民族が誇る国民歌集というものではなかろうか。 ...

栗本薫と中島梓、二つの名前を持ち、作家・評論家・演出家・音楽家など、才能を自在に操り多くの人たちに感動を与える稀有な存在でありながら、ついに自身の心理的葛藤による苦悩から逃れることはできなかった人。その...

トルストイからソルジェニーツィンまで、文学、音楽、美術、演劇、映画、バレエの綺羅星のようなスター芸術家の肖像を、時の権力者との関係をふまえて物語性豊かに描いた初の通史。

故郷と時代に根差しながら、寓話的でコスモポリタンな魅力に満ちた賢治の作品世界。 『西遊記』『唐詩選』との比較検証から賢治が見つめた中国を浮き彫りにし、彼の「求道」精神や創作の源泉を追究する。新鮮で卓抜...

ハーンは20世紀前半の中国においてどのように受容されたか。 日中関係史を再検証しつつ作家没後のドラマを追跡。日本思想史における八雲の再評価とともに中国近代史における重要性を明快に論証。新たな作家像を描...

「詩人・谷川俊太郎の詩のために新しく活字を作るとしたら？」 1つのお題の元、書体設計士、活版印刷職人、手製本職人が集まり、やがて一冊の本が出来上がった。その過程を追った記録の書。