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レビュー
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ビタミンCとかぜインフルエンザ
ビタミンCの摂り方
この本を読んだきっかけは、風邪を引きやすい自分の体質をどうにかしたいと常々考えていたことにありました。
本書を読むことで、ビタミンCが風邪をはじめとする感染症に有効であることの理由が大変よく理解できました。また、水溶性であるビタミンCの摂取の仕方について、自分のこれまでの理解を大きく修正するきっかけになりました。
ポーリングによると、ビタミンCにはストレスに対する抵抗力を上げる作用があるが、人類はある時点でビタミンCを体内で合成する能力を失ったという。たとえばヤギにストレスを与えると体内でビタミンCが合成され、その血中濃度が上るという実験が紹介されています。
私はそれまで、ビタミン剤を摂取したあと尿が黄色くなるのは、身体に必要のない分が排出されているのだと考えて(教えられて)いました。しかし、本書を読むうちに、水溶性のビタミンは、単に水に溶けるから尿とともに排泄されてしまうに過ぎないと考えるようになりました。
人類がビタミンCを必要に応じて体内合成できないとすれば、
私たちはこれを積極的に摂取することで補うしかないこと、そして、感染症などのストレスに対抗するための準備として、必要摂取量(ポーリングは人によってその量は違うと書いている)を一日に何回かに分けて取るのが良いのではないかと考えて二十数年続けてきました。
本書には他にも興味深いことが沢山書かれており、実践して二十年数年経った今、改めて読み直してみたいと思っております。
ちなみにライナス・ポーリングはノーベル化学賞を二度取っており、あまり失敗をしないことでも知られている研究者なのだそうです。(2012/04/11)
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ビタミンCとかぜインフルエンザ
【著者】ライナス・ポーリング