真緋さんのページ レビュー かおす寒鰤屋 大河原遁 復刊を 当時「本当にこれは少年誌のマンガか?」と目を疑ったことを今でも鮮明に覚えています。楽ノンコウの回を読んで「魂が震えるとはこのことか」と思ったものです。 「商人にも商いの道がございます。 お客様を売り渡したお金というものは、何億あろうと懐に冷たいものでございましてね(第一話より)」 「数百万だろうと食える分だろうとお金を受け取った以上、それは立派な商品です。 ある意味で職人さんは、商人以上に己の作品に責任を感じて頂きたい(第四話より)」 後の「王様の仕立て屋」にも通じる、次世代に残したい言葉、伝えたい言葉がちりばめられた作品だと思っております。 復刊されるのであれば、読み切りの話が(記憶が確かなら、テュイエというフランスの人形作家のビスクドールの話)1996年4月9日第1刷発行にも収録されてはいないので、こちらも収録された完全版として、お願いしたいです。(2011/01/24)
レビュー
かおす寒鰤屋
大河原遁
復刊を
当時「本当にこれは少年誌のマンガか?」と目を疑ったことを今でも鮮明に覚えています。楽ノンコウの回を読んで「魂が震えるとはこのことか」と思ったものです。
「商人にも商いの道がございます。
お客様を売り渡したお金というものは、何億あろうと懐に冷たいものでございましてね(第一話より)」
「数百万だろうと食える分だろうとお金を受け取った以上、それは立派な商品です。
ある意味で職人さんは、商人以上に己の作品に責任を感じて頂きたい(第四話より)」
後の「王様の仕立て屋」にも通じる、次世代に残したい言葉、伝えたい言葉がちりばめられた作品だと思っております。
復刊されるのであれば、読み切りの話が(記憶が確かなら、テュイエというフランスの人形作家のビスクドールの話)1996年4月9日第1刷発行にも収録されてはいないので、こちらも収録された完全版として、お願いしたいです。(2011/01/24)