iboiboさんのページ 復刊リクエスト投票 東京ローズの悲劇 【著者】五島勉 既に同書を購入したが、この本の内容は首をひねるばかり。後に出版された"東京ローズ ドウス昌代著"と内容を比較すると大概略が一致するのみ。どこをどう調べて出来上がったストーリーなのか、日系人差別に対するステレオタイプなアイディアに基づく想像、憶測、逆偏見を下敷きにした、一大スパイ事件として描かれている。同書中のアイバを日本に送った謎の米恋人も、シュミット商会や謎の女ヒルダも実在しなければ、登場人物も実在しない人が過半数。アイバや夫ダキノ氏の行動もでたらめに描かれている。全てが本人、関係者、法廷記録などに基づかぬ著者の空想ごと。それでも復活を願う理由は、この事件がもつ特有の人種差別、逆差別に対し、この著者のようにヒステリックな捕らえ方をする人が今でもいるであろうことを考え、その先入観がどのようなでっち上げ文学を作り出すのを知って欲しいから。ローズ事件はその先入観が生み出す差別からでっち上げられた事件そのもので、どの国の誰もがこのようなでっち上げを容易に行い、その権威者(国やマスコミ)の言うことを誰もが簡単に信じてしまう危険性を体験してもらいたいから。私は所持済み。(2004/09/27)
復刊リクエスト投票
東京ローズの悲劇
【著者】五島勉
どこをどう調べて出来上がったストーリーなのか、日系人差別に対するステレオタイプなアイディアに基づく想像、憶測、逆偏見を下敷きにした、一大スパイ事件として描かれている。同書中のアイバを日本に送った謎の米恋人も、シュミット商会や謎の女ヒルダも実在しなければ、登場人物も実在しない人が過半数。アイバや夫ダキノ氏の行動もでたらめに描かれている。全てが本人、関係者、法廷記録などに基づかぬ著者の空想ごと。
それでも復活を願う理由は、この事件がもつ特有の人種差別、逆差別に対し、この著者のようにヒステリックな捕らえ方をする人が今でもいるであろうことを考え、その先入観がどのようなでっち上げ文学を作り出すのを知って欲しいから。ローズ事件はその先入観が生み出す差別からでっち上げられた事件そのもので、どの国の誰もがこのようなでっち上げを容易に行い、その権威者(国やマスコミ)の言うことを誰もが簡単に信じてしまう危険性を体験してもらいたいから。私は所持済み。(2004/09/27)