レビュー

• 田村由美 -生命の熱量-

  田村由美

  カラーのイラストが垂涎もの

  田村由美先生の20年来くらいのファンです。
  
  収録されている作品はどれも有名なものばかりで
  知ってるものばかりでしたが、○きねづかん
  （元気な老人達が若い頃の特技を生かして銀行強盗
  をやっつける）ほっこりです♪
  ○不幸作家と呼ばれたい（主人公が作家として良作を生み
  出す為不幸を志すのだが、周りに度を越して大切にされ
  過ぎて、、）僕が泥棒になった理由～シリーズのような
  ノリのおとぼけストーリーで大好きでしたので、懐かしく
  思いました。○4人の女（富豪の孤独な老人が死んで、
  彼に関わる4人の女性が、、）○彼女は誰を殺したのか
  （刑事が血だらけの女性の手帳を見て、その女性が誰かを
  殺したらしいのだが、彼女が恨む人物は複数いて、、
  一体誰を殺したのか？）○霧の家（祖母の死で、愛憎の
  驚愕の事実を知る事になる主人公が、更なる死を、、）
  こちらの3つの作品は、人間の醜い負の部分を痛烈に
  描いているような作品で後味の悪いものですが、自分は
  田村作品の中でもこの手のものが特に好きです。
  
  カラーのイラストもそうですが、〘鼓動〙という付録も
  （先生の代表作basara,7seedsのインタビュー）
  こちらのコミックの魅力ですね。(2015/04/10)