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• バルンくんとともだち

  【著者】こもりまこと

  近年の自動車は、機能面において人や環境にやさしいと謳っておりますが、デザイン面では、どこか温かみの欠けている様に感じます。
  「バルンくん」、オースティン・ヒーレースプライト・マークIが製造された１９５０年代後半から、６０年代にかけて自動車等の工業デザインは、現代では失われてしまった、生きている人の温もり、つまり、手作り感や人間の感性に訴える力を持ったものが多いように感じます。
  こもり まこと氏の描く「バルンくん」は、その様な人の手による“温かみのある機械”を、より一層、現代の子供たちに見せてくれる物であると思います。
  「バルンくんとともだち」復刊を心より、希望します。(2006/04/09)