復刊リクエスト投票

• ザナドゥファイル

  【著者】宮本恒之

  この書籍は、日本ファルコムのＰＣゲーム「ザナドゥ・シナリオ１」の単なる攻略本ではなく、その世界観を余すところ無くユーザーに伝えようという…背景設定資料集といった趣の本でありました。
  
  何故ザナドゥに「ガルシス」がやって来たのか？何故四つの王冠を集めなくてはならないのか。ドラゴンスレイヤーとは一体何であるのか？
  
  人類がその総力を結集して、破滅の嵐に必死に立ち向かうとする、そのドラマ性…ドラゴンスレイヤーという一振りの剣に、どれだけの人間の希望が込められていたか…一匹のモンスター、ひとつの魔法に至るまで、様々に込められた、その物語の数々。
  
  その緻密を極めたストーリーには驚かされます。ある意味…トールキンの「指輪物語」ほどのボリュームを感じさせる、ファンタジィテイストに溢れた素晴らしい物語が「ザナドゥ」の中には眠っているのです。
  
  昔のＰＣゲーム上において、よくぞこれだけの重厚なストーリーを展開してくれたという賞賛の念はたえません。ファンタジィの読み物としてのボリュームも十分に含まれており直接「ザナドゥ」に触れた事のない人にも楽しんで頂ける一冊です。(2002/05/09)

• 午後の国物語

  【著者】冨士　宏

  ナムコのＮＧで当時連載されていた物を、小学生の頃に読んで以来、十数年(15年)が経ちました。
  現在はナムコミュージアム(ＰＳのゲーム)の中に収録されている冨士宏氏の作品を、折に触れて読んでおります。
  あの、穏やかで童話のような不思議な世界観とウイットに富んだキャラクター達がとても印象深く、私は今でも忘れられません。
  
  現在に至っても、質の高い優れた漫画であるという個人的な評価をしております…(^^;
  より多くの方に、冨士宏氏とその優しい雰囲気あふれる世界観を、その漫画を通じて知って欲しい…と、いちファンとして切に願う次第であります。
  ぜひ「午後～」以外の冨士宏氏の作品「迷廊館のチャナ」等々を含めた作品集という形になって欲しいですね。(^^(2001/05/18)