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• 偏微分方程式論　―　基礎から展開へ (数学レクチャーノート 基礎編)

  【著者】堤 誉志雄

  偏微分方程式を学ぶために基本的な事項であるフーリエ解析、関数解析、超関数論がまとめてある。また、対称減少再配分が書かれている貴重な本でもある。５章では非線形シュレディンガー方程式の定在波解の安定性が議論されている。このトピックスは、2023年度に解析学賞を受賞された太田雅人先生の研究テーマであり、2024年度の学会では受賞講演がなされた。その時の座長がこの本の著者である堤誉志雄先生である。このような理由からこの本の持つ重要性は今後ますます増えることは自明であるにもかかわらず、在庫切れが長く続き、amazonで非常に高値で取引されている状態である。学部４年生から大学院生に読んで欲しい本です。(2024/03/22)

• 漸近挙動入門 太鼓の形を聴くために

  【著者】高橋　陽一郎

  非常に興味深い本である。高橋陽一郎先生は日本の解析学に多大な影響を及ぼし、しかも内容がこれほど興味深い本が絶版なのはもったいない。(2021/04/27)

• 関数解析 全2巻

  【著者】田辺広城

  偏微分方程式の応用としてもよく参考文献に上がり、非常に多くのことが書かれている。和書でこのレベルの本が読めるのは非常に少ない。(2021/02/03)

• 数理物理に現われる偏微分方程式I、II（岩波講座　基礎数学15）

  【著者】藤田宏　[ほか]

  古典的な偏微分方程式の入門書。解析学のあらゆるテクニックが収録されており、学部生からしっかり読みこなせば研究までの道が開かれるのではないか。(2016/09/19)

• 詳説演習微分積分学

  【著者】塹江誠夫

  問題量が豊富であるため。微分積分学でこれほどの問題量を扱った演習書はみたことがない。このような演習書で学ぶ学生が増えれば学力低下に歯止めがかかるのではないかと思うくらいです。多くの有名大学ではシラバスに参考書として採用されているいも関わらず絶版なのはとてももったいないと思います。(2015/06/23)