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• ぼくたべないよ

  【著者】さねとうあきら

  平和な森の仲間的な、お伽噺の約束事(嘘)に気付きかけてた頃に読んだのです。
  
  『ぐりとぐら』でも、
  大きな卵を見つけてホットケーキにしてみんなで食べるシーンがあるのですが、
  平和な森の仲間達の中に、鳥も居るのに、
  喜々として食べて居るんですね。
  
  この世の真実に目覚めさせてくれる貴重な本だと思います。
  (だからこその、この絵本のタイトルで、ライオンは衝撃的なラストを迎えるのです)
  
  感動して泣くって言うより、衝撃の強い、後味の悪い作品でした。
  読んだ当時は、なんでこんな意地悪な事を書くのだろうと思いました。
  
  しかしそこには、著者の深い思いが詰め込まれて居た事が、
  今の私なら解ります。
  
  ぜひとも、子供が出来たら読ませたいのです。(2004/10/07)