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• 沢田研二・水の皮膚

  【著者】鋤田正義・東野芳明

  沢田研二はおそらく後にも先にも不世出のスターだ。
  容貌から声から才能から運からすべてに恵まれた、まさに神に愛された存在だったが、その中でも彼の類まれなる美貌は傑出していた。
  しかも彼は自らの美貌を、飛ばされる帽子や、キラリと光るホクロのラメや、しなやかな指先の動きと同様に、テレビやライブという表現媒体の中で有効なツールとして最大限に生かす才能にも恵まれていたことから、そのステージパフォーマンスはトータルで輝きを放っていた。
  この写真集は女性演出家のプロデュースであり、彼自身が音楽で放ってきた魅力とは少し違うけれど、彼を取り巻く当時の才人達がよってたかって彼を料理したうちの貴重な一つであり、一時代を築き上げた大スターの唯一の写真集として復刊が望まれる。(2008/07/11)