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• 幸せな家族 そしてその頃はやった唄

  【著者】鈴木悦夫

  子どもの頃、図書館で借りて読んでからずっと手元におきたくて探している本です。
  犯人は早い段階で何となく想像がつきますが、とにかく主人公の少年の心理描写に最後までドキドキさせられる物語で、タイトルと内容のギャップが読み終えた後に胸にキます。作中の唄は、無邪気な不穏さがクセになって一度覚えたら忘れられません。
  児童書ですが、大人でも十分読み応えがある内容になっていると思います。
  読んだときに既に絶版で手に入らず、長いこと思い出しては古書を探したりしますが、まったく手に入る機会がないまま今に至ります。
  おそらく私のようなこの作品を忘れられない方は多いかと思いますので、児童書としてではなくとも一般向けでもぜひ復刊していただけたら嬉しいです。(2021/02/22)