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• ＰＯＳＳＥＳＳＩＯＮ（ポゼッション）

  【著者】首藤　康之（著）／操上　和美（撮影）

  最近バレエを観にいく機会があり、首藤康之さんというダンサーを知ったのですが、彼の踊りの魅力にすっかりとりつかれてしまいました。今までもバレエやモダンダンスなど観たことはありますが、正直言って「芸術鑑賞」している自分、という自己満足でしかなかったんです。でも、首藤さんの踊りは鑑賞者を舞台へ誘い込む何かがあって、気付いたら夢中で観ている自分がいました。私が感じる彼の魅力というのは、「正しい形、正しい位置」なんです。ひとつひとつの動作や止まったときの体の形が「正しい」と感じさせられます。そういう意味で「POSSESSION」という写真集はとても価値があるものだと思います。何しろ、あの素敵なカタチを手元に置いていつでも見られるのですから。(2003/05/23)