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• 運命のタロット 全13巻

  【著者】皆川ゆか

  テーマ、ストーリーテリングともにとても稀有な作品だと思います。
  時間を使ったトリックや重厚な展開、軽妙な会話は、何度読んでも飽きることがありません。
  「どう生きるか」を問うという作品でもあり、ジュヴナイル（＝少年少女向けの小説）として非常に価値が高いと私は考えています。
  
  私自身がこのシリーズを十代のころから読んでいるという思い入れもありますが、それ以上に、これだけの作品を若い読者が読む機会がなくなってしまうのは非常に勿体無いことではないでしょうか。(2004/05/19)