多田由美先生の作品で、Dead or Alive のファンから観ても大変すばらしい内容です。ストーリーをこんなに緻密に考えてま頂いていることに感激します。このまま映画に出来るストーリー構成です。すべての登場人物が魅力的に描かれています。ピートの若き日の繊細で気難しくでも人を惹き付けるキャラクターはもちろんですか、スティーブもDead or Alive をひた向きに支える無名の若者が、やがて重要な存在になることが伏線から描かれていて、スティーブ視点から作品を読むことも出来ます。また仕事が無くその日暮らしの貧乏カメラマンがリバプールでたまたま出会ったピートバーンズの無名時代から世界的ヒットで有名になるまでを追ったカメラマン視点で読むことも可能です。とにかくオシャレでピートの魅力が伝わる画が満載でファンも大満足です。リンやモリッシー、ボーイ・ジョージなどお馴染みのメンバーの登場で嬉しくなります。多田先生が心からピートを愛して頂いていたことが伝わる作品です。この｢スキャンダラス・タトゥー｣は是非復刻されるべき作品です。(2019/02/26)
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スキャンダラス・タトゥー
【著者】多田由美