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レビュー
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穴の細道
穴銭入門の最高峰
所謂穴銭を製造したことのある国は、中国、日本、朝鮮、ベトナムの四カ国であるが、本書はそのうち中国、朝鮮、ベトナムの歴代の鋳造穴銭について入門的な解説をする。著者安達岸生は呑泉を泉号とし、1960年代のこの道の旗手と目された方。早逝をされ本作が遺作である。雑誌ボナンザに連載されたコラムをまとめたのが本書であり、当時の熱狂ぶりがうかがえる。
本格的な穴銭収集をするには書店では購入できない銭譜というカタログが必要であるが、どの国のどの時代の銭から銭譜を集め出すのがいいか、本書を読むことで自分の嗜好を整理できる。
穴銭収集には必須の本である。(2014/11/09)
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穴の細道
【著者】安達岸生
軽妙な文体と専門的な内容が収集意欲を掻き立てます。
ぜひ復刻を。(2014/11/09)