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• ヒトは本当に猫と話せるのか?

  【著者】ソニア　フィッツパトリック

  今年愛猫が亡くなってしまった。その少し前、17年間過ごした中でこの時期ほどこの子がどうして欲しがっているか本気で知りたくて焦り、大慌てでありとあらゆる情報を求め東奔西走した時はなかった。医師のひきとめを振り払って連れ帰り、これからは今までにないくらいベストを尽くそうと入手出来る本や情報を探しに探しまくって初めて、猫に関する本や情報は犬の1/10にも満たない現実にぶちあたり頭は真っ白になった。医師も言っていた定説に、猫は自分の体調が悪化すればするほどほうっておいて欲しがり、暗く冷たい人の手の届かない場所にいたがると言うのがあるが、彼女はよたつきながらも自力で階段を降りて居間に来たし、お気に入りのいつもの場所に移動したり、誰かに添い寝して欲しがっていた。定説は所詮定説。その子それぞれの考え方や性格は違うわけで、求めるものも違う。しっかりとコミュニケートできれば、例え亡くなったとしても後悔や悲しみだけで終わることはなくなるはずだ。是非復刊をして欲しいと切に願います。(2008/07/18)