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  • ワニと龍―恐竜になれなかった動物の話

    【著者】青木 良輔

    最近亡くなられた著者による龍とワニをめぐる興味深い一冊であり、龍という伝説の存在を。漢籍と古生物学、考古学、動物学を駆使して、それは滅びたワニの一種であることを解明していく。
     懐疑的あるいは荒唐無稽と見るような意見もあったが、名大・東大などによって「中国広東省の青銅器時代のワニの標本を調査したところ、かつて爬虫類学者・青木 良輔氏が提唱したように、マチカネワニに近縁な大型種が有史以降まで生延びたこと、ワニ類の形態進化の間隙を埋める中間種(移行種)であること、古代広東人と共存し、人為的に絶滅した可能性が高いことが分かりました。」(日本経済新聞 2022年3月9日)と記事にあるように、この説が正しいことがほぼ確定された。
     改めて本書を読んでみたいと思ったが、意外なことに近隣の図書館でも置かれておらず、ネットでも価格が高騰している。
     この本はこの分野に興味のある人に対し必ず読まれていく必要のある研究成果であり、同じ分野を学ぶ者にとっては研究方法として新たな知見を与えるはずである。著者の成果を改めて多くの人に読まれていく必要があるように思う。(2023/01/28)
  • 平安貴族の夢分析

    【著者】倉本 一宏

    平安貴族の夢を扱った研究であり、他に類似の研究として吉川弘文館では酒井紀美氏の『夢語り・夢解きの中世』が 読みなおす日本史において再出版されており、勉誠出版からも同じ著者による『夢の日本史』が出版されている。
     しかし、酒井氏は中世史がご専門であり、平安時代を専門とする倉本氏の本書はその中世の夢に対する認識を深めるうえで必須の文献となるはずである。
     大河ドラマで平安時代が注目を集めつつある中で、平安時代の藤原道長に興味が集まり、ドラマの中でも夢というものに注目が集まるはずであり、今後研究を志していく人だけでなく、ドラマを見て興味を持った人に詠んでほしい一冊である。(2023/01/23)
  • 池田屋事件の研究

    【著者】中村武生

    池田屋事件に関する研究が少ない中で出版された貴重な研究成果であり、今後幕末や新選組の研究を行う際に必要な貴重な一冊といえる。
    講談社学術文庫になぜ入らないのかが不思議であると思っている。(2023/01/23)

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