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• 狼と駈ける女たち -「野性の女」元型の神話と物語

  【著者】クラリッサ・ビンコラ・エステス 著 ／ 原真佐子　植松みどり 訳

  私はすでに本書籍を持っていますが、贈り物として購入したいと常々思っていますし、実際入手したい友人が少なからずおります。昨今のわれわれの生活は、自然とのつながりや、自分のなかにある叡智や直感を無視し続けてきたあまり、本当に自分に必要な判断ができずに、病気になったり鬱になったりする人々が多いように思います。月経や出産などを通じて、本来なら自然の一部たる人間としての自覚を持ちやすいはずの女性ですが、男性社会の価値観やそれを受け入れている女性自身によって構築されてきた「女性はこうあるべし」にしばられて、「野生のおんな」の元型を忘れてしまった結果、本来の力を発揮できていなのが現代の女性なのではないかと、自分も含めて感じております。本書は、そんななかで、女性が真にそのポテンシャルを取り戻すための、バイブルたるべき役割を担っているのではないかと思います。(2006/10/04)