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文芸書
木地雅映子
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杉子は学校を諦めている。小学生は中学生、高校生以上に学校と家が全てであるのに、その学校生活を諦めなければいけない心の傷はいったいどれほどのものだろう。たとえ家に居場所があったとしてもその孤独は拭えない。学校で親が助けてくれるわけではない。そうそう親に話せるものでもない。
杉子はいつも「あんたたちなんか相手にしないよ」とすまし返って本を読んでいる。心が折れずにいるのは相手を蔑むことで自分が間違っているのではないと自分の心に保証を与えているからだ。恥ずかしながらこの蔑むことで自分を保つことをかつて私もやっていた。蔑むことで自分を肯定する作業はとても悲しいものだ。しかし、自分ではそのことに気が付かない。悲しみは知らぬ間に胸にじんわりと広がり居座るのだ。

氷の海のガレオン大好きです。もう何度も何度も読み返しています。読むたび心に突き刺さる主人公杉子の赤裸々な日常、頭の奥に刻み込まれる杉子の感情の渦。誰にも彼にも勧めたいです。図書館で借りて読むだけじゃ満足できません。自分でも買いたいし友達にプレゼントしたいです。皆さんどうか投票お願いします。先ず図書館で借りてみてください。はまります。

2004/06/23