レビュー一覧

ゴーストハント 4 死霊遊戯

全2件

ライトノベルとは思えない!

発刊当時は講談社ティーンズハートからの発刊で、今で言うライトノベルの部類に当たると思います。

私はたまたま本屋で処女作(だと思います)の『バースデーイブは眠れない』に出会い、それ以降小野不由美先生の悪霊シリーズに出会いました。

元々活字を読むと眠くなる私が一冊一気に読めてしまったのは、小野不由美先生の力だと思います。
小野不由美先生が作り出す世界観と確固たるキャラ設定により、次回作が楽しみなシリーズでした。
圧巻だったのは、悪霊シリーズ最後の、『悪霊なんてヘイキ!』の下巻でした。
最初の『悪霊なんてこわくない!』からの伏線が随所に見られ、この結末を想定していないと書けない話であり、その細やかさに脱帽でした。
恋愛必須、一人称でなければならないティーンズハートとはいえ、ここまでのシリーズとして発表されたのは、すごいと思います。
参考資料も膨大で、単なる想像だけで書かれているわけではない事がよくわかります。
読み応えのあるシリーズだと思います。

2013/07/10

大人vs子供

緑陵高校に蔓延するヲリキリ様という儀式。
しかし、それは名前を変えたコックリさんであった。
締め付けの厳しい学校に対する学生たちの不満が、
無意識に操られて、体制側の呪殺に繋がってゆく。
学校中から呼び出された、地下の墳墓から来た霊魂たちと、
彼らを食い合いさせてエネルギーを成長させる蠱毒の仕掛け。
蠱毒の完成という最悪の結末の解決方法は、
蠱毒の向けられた相手の抹殺か、蠱毒を向けた全校生徒の全滅か。
負の葛藤に悩む霊能者チームの面々が出した結論とは?
このゴーストハントシリーズの基軸は、大人vs子供である。
見えない物を信じることのできなくなった大人たちと、
見えない物を感じる力を持つ子供たちと霊能者たちの
価値観の衝突が描かれている。
双方の矛盾を相克できるのは、最後はヒロイン麻衣の
愛と情熱で壁をぶち抜くエネルギーなのである。

2011/07/14