レビュー一覧

山岸凉子スペシャルセレクション 1 わたしの人形は良い人形

全1件

私の最も好きな作家さんです。

「わたしの人形は良い人形」
表題になっていて表紙にも描かれています。立派な市松人形が、、
どんなホラー映画より怖い!人間の醜い部分も存分に描かれて
いる、、山岸ワールド全開の作品です。

「鬼来迎」
都会に疲れた主人公の女の人が家政婦として海辺の町に住込み
で働きに行くのですが、、そこの美しき女主人が、、
エンディングは予想だにできず。正直絶対ありえね~あるわけ
がない!!そう思いたいほど残酷で、、これも人間の醜さ弱さ
が如何なく描かれた作品です。

「ハーピー」
進学校でそれなりに好成績だった青年が、美貌の転校生がやっ
て来た事から、どんどん転落していく、、落ちは読者が判断?
という感じでした。

「グール」
比較的短編です。無人島に男が漂着するのですが、そこには
まだ漂着して間もないような美女が、、無人島に漂着ネタは
映画等で沢山描かれていますが、山岸氏の話はインパクト抜群
です。。あっと驚くエンディング。流石です。

「白眼子」
戦後親類とはぐれてしまった女の子が盲目の男とその妹の家に
好意で引き取ってもらって生活していく様が描かれています。
あまりにもリアルな自叙伝っていう感じなので、山岸氏かごく
近しい人物の実話?と思ってしまいました。盲目の男が特殊
能力を持っていて、人に色々な事を伝えたり道標を示したり、、
山岸氏=恐怖・人間心理の深層、という感じですが、この作品
は、人間の暖かさを感じられるものでした。傑作だと思います。

2015/04/09