| 著者 | 戸矢学 |
|---|---|
| 出版社 | 方丈社 |
| 判型 | 四六判 |
| 頁数 | 268 頁 |
| ジャンル | 専門書 |
| ISBNコード | 9784910818436 |
「祟り」は迷信なのか。それとも、日本という国の成り立ちを読み解く鍵なのか。
本書は日本人が古来より抱いてきた「祟り」の思想を切り口に、神話・歴史・神社信仰を大胆に読み解きます。日本には無数の祟り神が存在し、その信仰こそが日本人の精神文化の根幹を形づくってきました。さらに祟りを恐れ、鎮める営みの中で、共同体の秩序や権力への抵抗、死者との共生という日本独自の感覚も浮かびあがってきます。
本書で取り上げるのは、牛頭天王(スサノヲ)、平将門、蘇我入鹿、大穴牟遅(オオクニヌシ)、そして大日孁(アマテラス)という、日本史を大きく動かした「五大祟り神」です。なかでも最大の謎として「最高神」とされるアマテラスが、なぜ天皇家に祟る存在として描かれているのかというテーマに迫ります。
京都の祇園祭は、華やかな観光行事として知られていますが、その起源は疫病や怨霊を鎮める「御霊会」にありました。八坂神社や神泉苑、全国の祇園社、御霊神社などを手がかりに、「祭りとは祟りを鎮めるための儀式だった」という視点から、日本最大級の祭礼の本来の意味を解き明かします。
さらに、平将門の首塚、出雲大社、神社の成立、祝詞や神道の起源にまで考察は及びます。神社は願い事をする場所ではなく、本来は「祟り神を鎮魂する施設」であったという大胆な仮説のもと、古代史の常識を再検証。神話や史書だけでは見えてこない歴史の真相を、全国の神社に残る信仰や祭祀の痕跡から読み解いていきます。
また、映画『もののけ姫』や『八つ墓村』など、現代人にも身近な「祟り」のイメージにも触れながら、日本人がなぜ「祟り」を恐れ、同時に敬い続けてきたのかをわかりやすく解説。祟り神とは単なる恐怖の対象ではなく、民衆の願いや怒りを背負い、権力と対峙する存在でもあったという新たな視点を提示します。
「祟り」という切り口から、日本史・神話・神社・祭りを一本の線でつなぎ、日本人の精神文化の深層へと迫る本書は、歴史好きや神社巡りを楽しむ人はもちろん、日本文化のルーツを知りたい人にとっても、新鮮な驚きに満ちた内容となっています。神話を知るだけでは見えない、日本人の心の奥にある畏れと祈りの構造を鮮やかに描き出し、読み終えたときには、神社や祭り、そして日本の歴史が、これまでとはまったく違う姿で見えてくるはず。
本書は日本人が古来より抱いてきた「祟り」の思想を切り口に、神話・歴史・神社信仰を大胆に読み解きます。日本には無数の祟り神が存在し、その信仰こそが日本人の精神文化の根幹を形づくってきました。さらに祟りを恐れ、鎮める営みの中で、共同体の秩序や権力への抵抗、死者との共生という日本独自の感覚も浮かびあがってきます。
本書で取り上げるのは、牛頭天王(スサノヲ)、平将門、蘇我入鹿、大穴牟遅(オオクニヌシ)、そして大日孁(アマテラス)という、日本史を大きく動かした「五大祟り神」です。なかでも最大の謎として「最高神」とされるアマテラスが、なぜ天皇家に祟る存在として描かれているのかというテーマに迫ります。
京都の祇園祭は、華やかな観光行事として知られていますが、その起源は疫病や怨霊を鎮める「御霊会」にありました。八坂神社や神泉苑、全国の祇園社、御霊神社などを手がかりに、「祭りとは祟りを鎮めるための儀式だった」という視点から、日本最大級の祭礼の本来の意味を解き明かします。
さらに、平将門の首塚、出雲大社、神社の成立、祝詞や神道の起源にまで考察は及びます。神社は願い事をする場所ではなく、本来は「祟り神を鎮魂する施設」であったという大胆な仮説のもと、古代史の常識を再検証。神話や史書だけでは見えてこない歴史の真相を、全国の神社に残る信仰や祭祀の痕跡から読み解いていきます。
また、映画『もののけ姫』や『八つ墓村』など、現代人にも身近な「祟り」のイメージにも触れながら、日本人がなぜ「祟り」を恐れ、同時に敬い続けてきたのかをわかりやすく解説。祟り神とは単なる恐怖の対象ではなく、民衆の願いや怒りを背負い、権力と対峙する存在でもあったという新たな視点を提示します。
「祟り」という切り口から、日本史・神話・神社・祭りを一本の線でつなぎ、日本人の精神文化の深層へと迫る本書は、歴史好きや神社巡りを楽しむ人はもちろん、日本文化のルーツを知りたい人にとっても、新鮮な驚きに満ちた内容となっています。神話を知るだけでは見えない、日本人の心の奥にある畏れと祈りの構造を鮮やかに描き出し、読み終えたときには、神社や祭り、そして日本の歴史が、これまでとはまったく違う姿で見えてくるはず。
はじめに
第一章 「祟り」の本場・京都の素顔 盛大な祇園祭(ぎおんまつり)は祟り鎮め
--祟り神「祇園神(ぎおんしん)」
--牛頭天王の正体
--祇園祭で「祟り」を祓う都人
--祇園社と蘇民将来(そみんしょうらい)
--祇園祭りの祭神が「スサノヲ」となった所以
--朝廷が採用した鎮魂の呪術
--祝詞(のりと)の使命は祟り鎮め
第二章 江戸・東京を守り続ける「祟り神」 将門首塚の怨念と魔力
--空飛ぶ生首
--「祟り神」の慰霊鎮魂(いれいちんこん)
--「将門の首桶」は実在した
--将門の祟りと江戸の大災害
--源氏三代の祟り
--「祟り」と「呪い」
第三章 行方不明の祟り神 天皇の面前で殺害された蘇我入鹿(そがのいるか)
--天皇が生き証人の「祟り神」
--「入鹿の怨霊」を探せ
--改竄された蘇我氏の出自
--「中臣」という氏族名の真相
--「氏神」からわかる蘇我のルーツ
--謎の「素鵞神社」
--蝦夷・入鹿は大王(天皇)となったのか
--法隆寺に封印された祟り神
--入鹿の祟り
第四章 祟り神を封じ込めた出雲大社 オオクニヌシの恨みは晴れたのか
--最大の祟り神、誕生
--「神在月(かみありづき)」という嘘
--「神器の祟り」は出雲由来か
--出雲から献上させた神宝
--草薙剣は出雲族の宝剣か
--出雲国造とは何者か
第五章 最高神となった祟り神 崇神朝を滅亡させようとしたアマテラス
--伊勢神宮と天皇の不可解な関係
--宮中の祟り神
--太陽信仰とは無関係の伊勢
--祭りは祟り神の慰霊鎮魂
--神社に封印される祟り神
--「同床共殿」の神託
--祟り神の封印
--伊勢は、地の果て
--霊地に突き立つ「心の御柱(しんのみはしら)」
--八咫鏡の由来と「祟り」のゆくえ
--祟られた天皇
--謎に包まれた天智天皇の死
--天智帝暗殺説は「祟り」の反映か
あとがき
参考文献
主な参考自著
第一章 「祟り」の本場・京都の素顔 盛大な祇園祭(ぎおんまつり)は祟り鎮め
--祟り神「祇園神(ぎおんしん)」
--牛頭天王の正体
--祇園祭で「祟り」を祓う都人
--祇園社と蘇民将来(そみんしょうらい)
--祇園祭りの祭神が「スサノヲ」となった所以
--朝廷が採用した鎮魂の呪術
--祝詞(のりと)の使命は祟り鎮め
第二章 江戸・東京を守り続ける「祟り神」 将門首塚の怨念と魔力
--空飛ぶ生首
--「祟り神」の慰霊鎮魂(いれいちんこん)
--「将門の首桶」は実在した
--将門の祟りと江戸の大災害
--源氏三代の祟り
--「祟り」と「呪い」
第三章 行方不明の祟り神 天皇の面前で殺害された蘇我入鹿(そがのいるか)
--天皇が生き証人の「祟り神」
--「入鹿の怨霊」を探せ
--改竄された蘇我氏の出自
--「中臣」という氏族名の真相
--「氏神」からわかる蘇我のルーツ
--謎の「素鵞神社」
--蝦夷・入鹿は大王(天皇)となったのか
--法隆寺に封印された祟り神
--入鹿の祟り
第四章 祟り神を封じ込めた出雲大社 オオクニヌシの恨みは晴れたのか
--最大の祟り神、誕生
--「神在月(かみありづき)」という嘘
--「神器の祟り」は出雲由来か
--出雲から献上させた神宝
--草薙剣は出雲族の宝剣か
--出雲国造とは何者か
第五章 最高神となった祟り神 崇神朝を滅亡させようとしたアマテラス
--伊勢神宮と天皇の不可解な関係
--宮中の祟り神
--太陽信仰とは無関係の伊勢
--祭りは祟り神の慰霊鎮魂
--神社に封印される祟り神
--「同床共殿」の神託
--祟り神の封印
--伊勢は、地の果て
--霊地に突き立つ「心の御柱(しんのみはしら)」
--八咫鏡の由来と「祟り」のゆくえ
--祟られた天皇
--謎に包まれた天智天皇の死
--天智帝暗殺説は「祟り」の反映か
あとがき
参考文献
主な参考自著
戸矢学(とや まなぶ)
1953 年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。
著書に『神々の子孫 「新撰姓氏録」から解き明かす日本人の血脈』(方丈社、2021年)、『熊楠の神 熊野異界と海人族伝説』(方丈社、2022年)、『ヒルコ 棄てられた謎の神』(河出文庫、2024年)、『鬼とはなにか まつろわぬ民か、縄文の神か』(河出文庫、2024年)などのほか、多数の著書がある。
1953 年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。
著書に『神々の子孫 「新撰姓氏録」から解き明かす日本人の血脈』(方丈社、2021年)、『熊楠の神 熊野異界と海人族伝説』(方丈社、2022年)、『ヒルコ 棄てられた謎の神』(河出文庫、2024年)、『鬼とはなにか まつろわぬ民か、縄文の神か』(河出文庫、2024年)などのほか、多数の著書がある。