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高畑勲が描いた「夢」 ライフサイクル的観点からの臨床心理学的アニメーション分析
横田正夫
| 著者 | 横田正夫 |
|---|---|
| 出版社 | 誠信書房 |
| 判型 | A5 |
| 頁数 | 286 頁 |
| ジャンル | エンタメ |
| ISBNコード | 9784414300338 |
映像作品で描かれる「夢」は、寝ているときに見る夢だけではない。登場人物の希望や願望、未来への憧れや夢想といった体験もまた、「夢」として表現される。
高畑監督はキャラクターの心理状態を映し出す表現として「夢」を効果的に用い、そこには年齢によって変化する監督自身の関心や心理も投映させてきた。
高畑監督の12作品で描かれた「夢」表現を、レビンソンのライフサイクル論を手がかりとして分析した本書は、今後のアニメーション研究に新たな展開をもたらすだろう。
▼本書で取り扱う作品
『太陽の王子 ホルスの大冒険』
『アルプスの少女ハイジ』
『母をたずねて三千里』
『赤毛のアン』
『セロ弾きのゴーシュ』
『じゃりン子チエ』
『柳川掘割物語』
『火垂るの墓』
『おもひでぽろぽろ』
『平成狸合戦ぽんぽこ』
『ホーホケキョとなりの山田くん』
『かぐや姫の物語』
高畑監督はキャラクターの心理状態を映し出す表現として「夢」を効果的に用い、そこには年齢によって変化する監督自身の関心や心理も投映させてきた。
高畑監督の12作品で描かれた「夢」表現を、レビンソンのライフサイクル論を手がかりとして分析した本書は、今後のアニメーション研究に新たな展開をもたらすだろう。
▼本書で取り扱う作品
『太陽の王子 ホルスの大冒険』
『アルプスの少女ハイジ』
『母をたずねて三千里』
『赤毛のアン』
『セロ弾きのゴーシュ』
『じゃりン子チエ』
『柳川掘割物語』
『火垂るの墓』
『おもひでぽろぽろ』
『平成狸合戦ぽんぽこ』
『ホーホケキョとなりの山田くん』
『かぐや姫の物語』
第1部 青年期危機の夢見
--第1章 『太陽の王子 ホルスの大冒険』
--高畑勲監督の初長編アニメーション監督作品
--主人公ホルスの旅立ちの経緯:早期完了のアイデンティティ
--ホルスの危機
--ヒロインのヒルダ登場
--迷いの森:青年期の心の混乱
--高畑の制作現場
--ヒルダの心
第2部 現実との交わりの夢見
--第2章 『アルプスの少女ハイジ』
--高畑監督の初TVアニメーションシリーズ制作
--アルプスでの夢見
--失敗と悪夢
--大都会フランクフルトでの生活の始まり
--勉強中の夢見
--アルプスの山の絵
--ハイジの夢遊病の発症
--アルムでの夢
--ハイジの見た夢の経過
--高畑の移行期
--第3章 『母をたずねて三千里』
--少年を主人公にしたTVアニメーションシリーズ作品
--愛着対象としての母
--マルコの不安夢
--マルコの家出と密航企図、そして船出
--移民船のなかで
--新しい母の姿の発見と古い母の姿の死
--離人化した街並み
--母との再会
--高畑の移行期
--第4章 『赤毛のアン』
--身体の年齢に即した成長を描いた作品
--周囲の自然を相手にしたアンの夢想
--アンが過去を語る
--アンの分身
--見捨てられ不安
--マシュウの死
--高畑の移行期の終わり
第3部 他者との交わりの夢見
--第5章 『セロ弾きのゴーシュ』
--青年期のゴーシュ
--ゴーシュの住まい
--ゴーシュの劣等感
--猫の登場
--かっこう、子だぬき、母子ねずみ
--ベートーヴェンの肖像画
--第6章 『じゃりン子チエ』
--漫画が原作となった劇場長編アニメーション
--猫の登場
--見捨てられ不安は見られない
--父親像の代理としての小鉄
--電車の夢
--墓場の決闘
--関係性の変化、男性性と女性性の調和
--第3部のまとめ
--ライフサイクルの展開
第4部 夢は現実を変えることができるか
--第7章 『柳川掘割物語』
--アニメーションからドキュメンタリーへ
--高畑の感動したこと
--1人の夢から皆の夢へ
--川とのわずらわしい付き合い
--水の一滴は血の一滴
--第8章 『火垂るの墓』
--高畑の50歳の過渡期における作品
--『火垂るの墓』の物語
--母の死に対する反応の乏しさ
--幽霊の登場
--幽霊のアイデンティティ
--幽霊の清太が登場しない理由
--清太による節子の世話
--ライフサイクルから見た物語
--第9章 『おもひでぽろぽろ』
--中年の最盛期の作品
--27歳の主人公 岡島タエ子
--タエ子の精神の病い
--過去と現在の二重構造
--山形でのトシオの夢
--農業を実体験するタエ子
--現実にならなかったタエ子の夢の話
--中年の最盛期における夢の実現
--第10章 『平成狸合戦ぽんぽこ』
--初めての原作・脚本・監督作品
--団地造成による狸たちの棲み処の変貌
--狸の姿の4パターン
--妖怪大作戦での夢見
--狸の決断
--変貌した故郷に対する狸の絶望
--高畑の自然の復元
第5部 家族の見る夢
--第11章 『ホーホケキョとなりの山田くん』
--老年への過渡期の作品
--山田家はずぼらな家族
--山田家の紹介
--ファンタジーに入り込むのぼる
--定年後の夢想
--月光仮面になる夢の破綻
--結婚式でのたかしの祝辞
--山田家の中心にいるのはまつ子
第6部 老年期の夢見
--第12章 『かぐや姫の物語』
--老年期のアニメーション
--名づけの祝いの宴でのかぐや姫の夢見
--地球を見る月の女性の姿
--里山での姫の夢
--羽衣を身に着けすべてを忘れ去る姫
--『かぐや姫の物語』の50年以上前の構想
--第1章 『太陽の王子 ホルスの大冒険』
--高畑勲監督の初長編アニメーション監督作品
--主人公ホルスの旅立ちの経緯:早期完了のアイデンティティ
--ホルスの危機
--ヒロインのヒルダ登場
--迷いの森:青年期の心の混乱
--高畑の制作現場
--ヒルダの心
第2部 現実との交わりの夢見
--第2章 『アルプスの少女ハイジ』
--高畑監督の初TVアニメーションシリーズ制作
--アルプスでの夢見
--失敗と悪夢
--大都会フランクフルトでの生活の始まり
--勉強中の夢見
--アルプスの山の絵
--ハイジの夢遊病の発症
--アルムでの夢
--ハイジの見た夢の経過
--高畑の移行期
--第3章 『母をたずねて三千里』
--少年を主人公にしたTVアニメーションシリーズ作品
--愛着対象としての母
--マルコの不安夢
--マルコの家出と密航企図、そして船出
--移民船のなかで
--新しい母の姿の発見と古い母の姿の死
--離人化した街並み
--母との再会
--高畑の移行期
--第4章 『赤毛のアン』
--身体の年齢に即した成長を描いた作品
--周囲の自然を相手にしたアンの夢想
--アンが過去を語る
--アンの分身
--見捨てられ不安
--マシュウの死
--高畑の移行期の終わり
第3部 他者との交わりの夢見
--第5章 『セロ弾きのゴーシュ』
--青年期のゴーシュ
--ゴーシュの住まい
--ゴーシュの劣等感
--猫の登場
--かっこう、子だぬき、母子ねずみ
--ベートーヴェンの肖像画
--第6章 『じゃりン子チエ』
--漫画が原作となった劇場長編アニメーション
--猫の登場
--見捨てられ不安は見られない
--父親像の代理としての小鉄
--電車の夢
--墓場の決闘
--関係性の変化、男性性と女性性の調和
--第3部のまとめ
--ライフサイクルの展開
第4部 夢は現実を変えることができるか
--第7章 『柳川掘割物語』
--アニメーションからドキュメンタリーへ
--高畑の感動したこと
--1人の夢から皆の夢へ
--川とのわずらわしい付き合い
--水の一滴は血の一滴
--第8章 『火垂るの墓』
--高畑の50歳の過渡期における作品
--『火垂るの墓』の物語
--母の死に対する反応の乏しさ
--幽霊の登場
--幽霊のアイデンティティ
--幽霊の清太が登場しない理由
--清太による節子の世話
--ライフサイクルから見た物語
--第9章 『おもひでぽろぽろ』
--中年の最盛期の作品
--27歳の主人公 岡島タエ子
--タエ子の精神の病い
--過去と現在の二重構造
--山形でのトシオの夢
--農業を実体験するタエ子
--現実にならなかったタエ子の夢の話
--中年の最盛期における夢の実現
--第10章 『平成狸合戦ぽんぽこ』
--初めての原作・脚本・監督作品
--団地造成による狸たちの棲み処の変貌
--狸の姿の4パターン
--妖怪大作戦での夢見
--狸の決断
--変貌した故郷に対する狸の絶望
--高畑の自然の復元
第5部 家族の見る夢
--第11章 『ホーホケキョとなりの山田くん』
--老年への過渡期の作品
--山田家はずぼらな家族
--山田家の紹介
--ファンタジーに入り込むのぼる
--定年後の夢想
--月光仮面になる夢の破綻
--結婚式でのたかしの祝辞
--山田家の中心にいるのはまつ子
第6部 老年期の夢見
--第12章 『かぐや姫の物語』
--老年期のアニメーション
--名づけの祝いの宴でのかぐや姫の夢見
--地球を見る月の女性の姿
--里山での姫の夢
--羽衣を身に着けすべてを忘れ去る姫
--『かぐや姫の物語』の50年以上前の構想