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動物の民俗学

𠮷田扶希子

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著者 𠮷田扶希子
出版社 教育評論社
判型 四六判
頁数 328 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784866241364
商品内容
ネズミ、ウシ、トラ、イヌ、キツネ、ネコ--。
人はなぜ動物に神を見いだし、ときに恐れ、ときに寄り添ってきたのか。民俗学の視点からひもとく人と動物の関係史。それらを通し、日本人の暮らしと世界観を再発見する。

ネズミは嫌われ者で病原菌をまき散らす害獣だが、愛鼠家もいる。そして大黒さんの使者であり、大国主神を神社で守っている。今でも食料であるウシ、ウマ、さらにサル、イヌ。人間は動物を「食料」とみて、あらゆるものを食べてきた。単に空腹を満たすだけでなく美味であった。禁止されても密かに食べるほど魅力的である。薬でもある。
その一方、同じ動物を神として扱い崇めている。実に不思議なことである。タヌキやキツネ、ネコですら、「神」である。私たちの身近なところで生息し、実はともに生きてきたものである。今でこそ共存の意識は薄いが、昔から彼らは変わらずに人間の傍に存在した。社会が大きく変動しても動物は変わらず、彼らがもつ「民俗」は、私たち人間と深い関係を保ってきている。人間の暮らしの中で、「食料」になったり、疎んじられたり、愛されたり、そして「神」になって信仰の対象となったり、神聖なものになっている。
(「あとがき」より)
目次
はじめに
ネズミ

--根に住む動物は害獣
--十二支のネズミ
--ネズミ対ムカデ
--大国主命を救ったネズミ
--神聖なる白ネズミ
--大黒天の使者
--子の日の遊び
--福をもたらすネズミ
--インドのネズミは尊い
--食としてのネズミ
--ネズミを飼う
ウシ
--日本に入ってきたウシ
--ベコと赤ベコ
--乳牛と肉牛と役牛
--壬生の花田植え
--薬になるウシ
--神さまの乗り物
--太宰府天満宮のウシ
--善光寺参り
--神の化身「牛鬼」
--占術
--大切なウシ
トラ
--トラはトラ
--十二支のトラ
--中国のトラ
--日本のトラの皮・骨・肉
--正体不明のトラ
--伝説「虎御前」と「虎石」
--虎の張り子
--虎舞
--見世物の珍獣トラ
--『山月記』
ウマ
--ものを運ぶウマ
--ウマを大切に育てる
--おいしい「サクラ」
--神馬から絵馬へ
--埋葬されたウマ
--鹿児島神宮の踊るウマ
--行進するウマ
--坂を上るウマ
--流鏑馬
--神事としての競馬
--八朔のウマ
--盆のウマ
--厩舎に祀るサル
サル
--サルの交流
--ヒトとの関わり
--サルの信仰
--猿田彦神
--庚申信仰
--厩猿信仰
--昔話のサル
イヌ
--人とイヌの歴史
--文献でみるイヌ
--イヌのケガレ
--イヌを食べる
--お伊勢参りのイヌ〝おかげ犬〟
--幸せ運ぶ白い犬と花咲か爺さん
--神社のイヌ
--犬神
--太宰の犬嫌い
タヌキ
--日本三大狸話と昔話
--幸運をもたらすタヌキ
キツネ
--名前の由来
--毛皮とキツネ狩り
--キツネと稲荷
--キツネの子
--キツネ憑き
--妖怪「キツネ火」
--化けるキツネ
--好物の小豆飯と油揚げ
ネコ
--世界のネコの歴史
--日本のネコ
--ネズミと向かい合うネコ
--食べるためのネコ
--三味線になるネコ
--化けるネコ
--ネコマタ
--祀られるネコ
--招き猫とご利益
おわりに

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