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バロックの聖女 聖性と魔性のゆらぎ

竹下節子

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著者 竹下節子
出版社 工作舎
判型 四六判
頁数 288 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784875022688
商品内容
魔女裁判と新科学が同居したバロック時代、聖女と魔女は紙一重だった。聖女となった女たちの過剰な生を通して、逸脱さえもはらむ聖性の本質を描く。
目次
1 聖者に尊敬された悪魔憑き マリー・デ・ヴァレ(1590-1656)の物語
--悪魔憑きから聖女へ
--イエスとマリアの修道会
--ヨブの嘆きとともに
--棺から立ちのぼる芳香
2 イエスと心臓を取り替えた聖女 マルグリット・マリー(1647-1690)の物語
--聖なる臓器信仰のルーツ
--イエスの血まみれの心臓
--マルグリット・マリーの官能的ヴィジョン
3 狂気をパフォーマンスにした聖女 虚無のルイーズ(1639-1694)の物語
--過剰な女性の典型
--マグダラのマリアに嫉妬する
--ルイーズとギヨエの死の舞踏
4 ルーダンの悪魔憑きの銀河系 天使のジャンヌ(1602-1665)の姉妹たち
--サタンの世紀
--その1 マルト・ブロシエの場合
 --アクロバティックな狂態
 --悪魔憑きの弾圧から救済へ
--その2 マドレーヌ・ドゥマンドルの場合
 --告解師が悪魔として糾弾される
 --サバトは本当にあったのか
--その3 ジャンヌ・デ・ザンジュ(天使のジャンヌ)の場合
 --歴史的事件ルーダンの悪魔憑き
 --悪魔払いのパフォーマンス
 --ヒステリー患者とジャンヌの違い
 --体の各部に住む悪魔
 --天使と悪魔のイメージ
 --一般信者もまきこむ騒ぎ
 --後の太陽王ルイ14世を祝福する
 --修道院長ジャンヌと告解師の危険な関係
--その4 マドレーヌ・パヴァンの場合
 --悪魔と天使の黄昏
--その5 魔女たちの末路
 --聖性を失う魔女たち
5 ヴェルサイユの聖女 ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール(1644-1710)の物語
--王と神のあいだ
--ルイ14世とルイーズの純愛
--寵姫たちのかけひき
--性の恍惚から「聖」の恍惚へ
6 超能力の聖女 アニエス・ド・ランジャック(1602-1634)の物語
--黒い聖母に守られて
--殉教処女の憧れ
--イエスの声を聞く
--尊敬と非難のはざまで
--体が燃えるように熱くなる
--アニエスとオリエの霊的関係
--死後もつづく癒しの奇跡
--やり遂げるパワーをひきだす文化
著者プロフィール
竹下節子(たけした せつこ)
1976年東京大学比較文学比較文化修士課程修了。以後パリ大学、高等研究所でカトリック史、エゾテリスム史を専攻。比較神秘思想を感性、知性、霊性の統合的な観点から研究し、魂の癒しの可能性を今日的なメッセージとして発信する。パリでは執筆活動、教育活動とともに、国際交流サロンを主宰してアーティストを支援するかたわら、みずからも室内楽アンサンブルのメンバーとして演奏活動を続けている。
著書は『パリのマリア』『ヨーロッパの死者の書』『聖女伝』『ローマ法王』(以上筑摩書房)、『奇跡の泉ルルド』(NTT出版)、『ジャンヌ・ダルク』『聖母マリア』(以上講談社)、『聖者の宇宙』(青土社)、『さよならノストラダムス』『カルトか宗教か』『不思議の国サウジアラビア』『テロリズムの彼方へ、我らを導くものは何か』(以上文芸春秋)、『からくり人形の夢』(岩波書店)など多数におよぶ。

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