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民俗学と現代社会 民具・民俗博物館の視角から

佐野賢治

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著者 佐野賢治
出版社 春風社
判型 四六判
頁数 384 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784868161257
商品内容
民俗学は現代社会においてどのような意味をもち、貢献ができるのだろうか。柳田国男の思想の再定位から民俗学を捉え直し、民具研究や民俗博物館の事例を通じて、今日の国際社会において「郷土」と「地域の知」がいかなる価値をもち得るのかを探る。50年にわたる著者の思索を集成した論考集。
目次
序にかえて 学問救世-柳田国男の民俗学
I 「郷土研究」としての民俗学-地域民俗博物館設立の意義

--〝経世済民〟の学-柳田民俗学と日本民俗学の異同
--〝郷土〟としての県-共感・共属意識の形成
--「郷土研究」と総合的学習-〝土の思想〟・地域の知の継承と展開
II 「民具」とは何か-身体技法としての物質文化
--民具の現代に語るもの-反消費思想への志向
--民具調査と民具研究-対象と方法
--民俗学と民具研究-職人巻物の世界
--手仕事の復権-常民文化の芸術性
--道具の人間・脱人間化と人間の道具化-民具から見える人類文化 (対談)川田順造×佐野賢治
III 民具・常民研究の先人たち-学問は人間関係の和
--常民へのまなざし・渋沢敬三-所謂足半に就いて
--最後の世間師・宮本常一-地域生活向上への願い
--則民去私の人・河岡武春-『民具マンスリー』の周辺
--〝もの〟と〝物〟の統合〝モノ〟・木下忠-民俗文化政策の礎づくり
--マルクス主義から常民主義へ・網野善彦-職人・海民論の展開
IV 民俗博物館と現代社会-知的生産・未来志向への懸け橋
--博物館は現代の〝クラ〟か-民俗資料・民俗博物館のあり方をめぐって
--民俗文化財と民俗資料のあいだ-保存から活用へ
V 地域情報学の構築-福島県只見町・インターネット・エコミュージアム構想
--「非文字資料」と地域社会-住民による民具保存活用運動
--地域博物館と大学の連携-文化情報発信システムとしてのインターネット博物館
--地域研究と情報学の連携-インターネット・エコミュージアムの可能性
おわりに 郷土研究から世界常民学へ-〝福田〟思想と世界平和
あとがき
初出一覧
著者プロフィール
佐野賢治(さの けんじ)
1950年静岡県生まれ、つくば市在住。東京教育大学文学部、筑波大学歴史人類学研究科修了後、愛知大学・筑波大学教員を経て現在、神奈川大学歴史民俗資料学研究科教授、(公財)農村文化研究所長、日本民具学会長、野外文化教育学会副会長を務め、比較民俗研究会を主宰。日本学術会議連携会員、文化庁文化財専門委員、神奈川大学日本常民文化研究所長、日本ユネスコ協会連盟未来遺産委員会委員などを歴任。編著書に、『虚空蔵菩薩信仰の研究』(吉川弘文館、1996)、『星の信仰』(渓水社、1994)、『現代民俗学入門』(吉川弘文館、1996)、『西南中国納西族・彝族の民俗文化』(勉誠出版、1999)、『ヒトから人へ』(春風社、2011)、『宝は田から』(春風社、2016)、『現代民俗学考』(春風社、2021)など。文学博士。

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