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ヴァンパイア・リヴァンプド 「吸血鬼」神話を解体する
山下大地
| 著者 | 山下大地 |
|---|---|
| 出版社 | 国書刊行会 |
| 判型 | 四六判 |
| 頁数 | 520 頁 |
| ジャンル | 専門書 |
| ISBNコード | 9784336078421 |
《ヴァンパイア学》が、ここに始まる。
近代ヴァンパイア文学史--東欧の民間伝承にあらわれる怪物から、ルスヴン卿、ドラキュラ伯爵など文学史上の記念碑的キャラクターまで。
ヴァンパイアをめぐる各地のテクストを批判的にひもとき、ゲーテ、ホフマンらの物語にもふれながら、イメージの歴史的変遷を最新の視座にもとづき詳述する。
現代カルチャーに広く根付いたヴァンパイア表象はどこから来たのか。本質に迫る必読の文学研究。
▼本文より抜粋
テクストや文字は、それ自体がヴァンパイア的特性を持つ。なぜなら、それらは、忘れられたテクストが後世の発見により蘇る(=死後の蘇り)という意味で、半永久的に残るだけでなく、他のテクストや現実などを参照し養分にするからだ〔…〕。その意味で、作家や詩人は--あるいは他者の言うことを喜々として引用する我々も--ヴァンパイアに等しい〔…〕。
近代ヴァンパイア文学史--東欧の民間伝承にあらわれる怪物から、ルスヴン卿、ドラキュラ伯爵など文学史上の記念碑的キャラクターまで。
ヴァンパイアをめぐる各地のテクストを批判的にひもとき、ゲーテ、ホフマンらの物語にもふれながら、イメージの歴史的変遷を最新の視座にもとづき詳述する。
現代カルチャーに広く根付いたヴァンパイア表象はどこから来たのか。本質に迫る必読の文学研究。
▼本文より抜粋
テクストや文字は、それ自体がヴァンパイア的特性を持つ。なぜなら、それらは、忘れられたテクストが後世の発見により蘇る(=死後の蘇り)という意味で、半永久的に残るだけでなく、他のテクストや現実などを参照し養分にするからだ〔…〕。その意味で、作家や詩人は--あるいは他者の言うことを喜々として引用する我々も--ヴァンパイアに等しい〔…〕。
前書き
第1章「ヴァンパイア」ができるまで
--1. ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
--2. 「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
--3. 〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
第2章 様々な「封じこめ」 vampir の“後進”性と〈よそ者〉性
--1. 一八世紀の議論と、オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」
--2. 「封じこめ」られるか、逃れるか 佐藤亜紀『吸血鬼』に見られる構図
--3. 「バーバリアン・エラー」 ヴァンパイア文学に見られる説明行為
--補論 ヴィルヘルムとジェラルダインはvampirか
第3章 文学上の革命 ルスヴン卿の誕生と、ヴァンパイアのキャラクター化
--1. ルスヴンはいかにしてなったか
--2. 『黒人ヴァンパイア』 搾取者/寄生者としてのヴァンパイアの確立
--3. 「ヴァンピリスムス」が加えた捻り ホフマンの挑戦と失敗
第4章 〈吐き気〉と仮死による「封じこめ」
--1. 〈吐き気〉の契機としてのvampir/ヴァンパイア
--2. 仮死に上塗りされるvampir/ヴァンパイア
第5章 男性と女性の支配権争いと〈オリエンタリズム〉
--1. 女性のヴァンパイアたちの排除
--2. 〈東洋(オリエント)〉化されるヴァンパイア 「ヴルラのヴァンパイア」と『ドラキュラ』
--3. 侵略恐怖が投影された国、アメリカ
終章
後書き
註
参考文献
図版出典
人名・作品名索引
第1章「ヴァンパイア」ができるまで
--1. ヴァンパイアの「当たり前」を見直す 定義と名称について考える
--2. 「ヴァンパイア」の語源にまつわる問題
--3. 〈ヴァンパイア紀元〉としてのセルビア二大事件
第2章 様々な「封じこめ」 vampir の“後進”性と〈よそ者〉性
--1. 一八世紀の議論と、オッセンフェルダーの詩「ヴァンパイア」
--2. 「封じこめ」られるか、逃れるか 佐藤亜紀『吸血鬼』に見られる構図
--3. 「バーバリアン・エラー」 ヴァンパイア文学に見られる説明行為
--補論 ヴィルヘルムとジェラルダインはvampirか
第3章 文学上の革命 ルスヴン卿の誕生と、ヴァンパイアのキャラクター化
--1. ルスヴンはいかにしてなったか
--2. 『黒人ヴァンパイア』 搾取者/寄生者としてのヴァンパイアの確立
--3. 「ヴァンピリスムス」が加えた捻り ホフマンの挑戦と失敗
第4章 〈吐き気〉と仮死による「封じこめ」
--1. 〈吐き気〉の契機としてのvampir/ヴァンパイア
--2. 仮死に上塗りされるvampir/ヴァンパイア
第5章 男性と女性の支配権争いと〈オリエンタリズム〉
--1. 女性のヴァンパイアたちの排除
--2. 〈東洋(オリエント)〉化されるヴァンパイア 「ヴルラのヴァンパイア」と『ドラキュラ』
--3. 侵略恐怖が投影された国、アメリカ
終章
後書き
註
参考文献
図版出典
人名・作品名索引
山下大地(やました だいち)
京都大学文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。立命館大学嘱託講師(有期雇用)。専門はヴァンパイア学(ヴァンピロロジー)。ヴァンパイアの現れる史料や文学テクストを扱い、現在は主に18-19世紀のヴァンパイア史を研究する。森口大地名義での編訳書に、ラウパッハ、シュピンドラー他『ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集』(幻戯書房)。
京都大学文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。立命館大学嘱託講師(有期雇用)。専門はヴァンパイア学(ヴァンピロロジー)。ヴァンパイアの現れる史料や文学テクストを扱い、現在は主に18-19世紀のヴァンパイア史を研究する。森口大地名義での編訳書に、ラウパッハ、シュピンドラー他『ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集』(幻戯書房)。