ゼルダの伝説と音楽
ティム・サマーズ 著 / 小川公貴 訳
著者 | ティム・サマーズ 著 / 小川公貴 訳 |
---|---|
出版社 | DU BOOKS |
判型 | A5 |
頁数 | 364 頁 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784866472287 |
商品内容
ヘイ、リッスン!
「ゼルダの伝説」の音楽徹底解剖。
遊び(プレイ)×演奏(プレイ)の傑作を題材にゲームと音楽の奥深い関係をひもとく決定版。
主人公リンクがオカリナで演奏する名曲の数々、ダンジョンBGMはもちろん、アイテム獲得時やメニュー画面の効果音まで不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のあらゆる音楽を精緻に分析したゲーム音楽愛好家および「ゼルダ」シリーズファン待望の一冊。
◇『時のオカリナ』の音楽を構造面から分析。各楽曲とゲームの進行・演出がどのように関わり合っているかがわかる。
◇古今東西の音楽ジャンルを取り入れつつも、伝統に囚われない近藤浩治の“常識破り”の作曲術とは。
◇プレイ画面・楽譜・音の波形など図版約110点掲載。
▼目次
序文
第1章 『時のオカリナ』の音楽が生まれた背景
--任天堂のゲームフランチャイズ
--ゼルダの伝説
--『ゼルダの伝説』の音楽に対する近藤のアプローチ
--ニンテンドウ64
--『時のオカリナ』の音楽
第2章 オカリナとリンクの音楽的パフォーマンス
--「オカリナ」
--なぜ、オカリナなのか?
--リンクのオカリナ演奏
--4つの音の先にあるもの
--オカリナ曲の習得
--楽曲
--プロット進行系とアシスト系メロディ
--ゼルダの子守歌--意表を突かれる音楽的な力の象徴
--時の歌--音楽的な過去の喚起
--エポナの歌--飾らない喪失の歌
--太陽の歌--断片的な再始動
--サリアの歌--世界間の架け橋
--嵐の歌--繰り返される小さな歴史
--ワープソング
--光のプレリュード--仄かな進行感
--森のメヌエット--歳月と命の躍動の融和
--炎のボレロ--動きと情熱
--水のセレナーデ--人物と視点の二面性
--闇のノクターン--神秘性と曖昧性
-魂のレクイエム--宗教と霊魂
--カカシの歌などの演奏
--カエルの合唱団
--スタルキッドたち
--『時のオカリナ』での音楽演奏
--ゲームにおける音楽演奏の機能
第3章 ロケーション系キュー
--ハイラル平原--耳慣れた曲
--耳慣れた曲
--導入部
--昼系タグ
--内省系タグ
--戦闘系タグ
--音楽とプレイヤーと地理
--オカリナ曲に基づくロケーション系キュー
--エポナの歌とロンロン牧場--牧場生活の連想
--時の神殿と時の歌--大聖堂の音風景
--風車小屋と嵐の歌--奇妙な循環
--サリアの歌と迷いの森--陽気な反復とミスリード
--ダンジョン系キュー
--デクの樹サマの中--有機的な音色
--ドドンゴの洞窟--金属と石の音響的質感
--ジャブジャブ様の体内--魚の腹鳴り
--森の神殿--森の音
--炎の神殿--聴こえる声と聴こえない声
--氷の洞窟--結晶の響き
--水の神殿--ドナウ川のダンジョン
--闇の神殿と井戸の底--深淵から響く声と太鼓
--魂の神殿--土地が意味するもの
--ガノン城
--城の地下--一般化された脅威の表現
--ガノンの塔--邪悪さのゴシック表現
--町や集落
--コキリの森--楽観主義と装飾性
--城下町--匂い立つヨーロッパの伝統
--カカリコ村--物悲しき安息地
--ゴロンシティ--山の質感を描く音
--ゾーラの里--安全な港
--ゲルドの谷--砂漠に響くヒスパニックの伝統
--汎用的なロケーション
--ショップ--ハイラルに共通の店内BGM
--余興的なミニゲーム--遊園地とのつながり
--家--音楽的な出発点
--クスリ屋、ゴーストショップ、みずうみ研究所--小さな恐怖の店
--妖精の泉/スタートメニュー--天使のハープ
--ロケーション用の音楽
第4章 キャラクターのテーマとカットシーン
--キャラクターのテーマ
--ゼルダ姫のテーマ--たゆたう子守歌
--ガノンドロフのテーマ--不穏なコードと陰鬱なシークエンス
--シーク--型破りな戦士のテーマ
--ケポラ・ゲボラ(フクロウの大賢者)--権威と軽快さ
--デクの樹サマ--古代の不確かさ
--コウメとコタケ--いがみ合う姉妹
--意図された欠落
--他のカットシーン
--オープニング--意外な幕開け
--飛翔--翼が羽ばたく反復の音
--伝説、精霊、女神たち
--ハイラル伝説--音楽的な創造神話
--聖域/賢者の間--停滞の地
--虹の橋と賢者の封印--音楽と魔法の調和
--報酬と節目
--ゼルダ姫の振り返り--王女との出会い
--時の扉--音楽的対話
--牧場からの脱出--解放の讃歌
--エンドクレジット--最終フィナーレ
--3D版『時のオカリナ』
--カットシーンの音楽
第5章 ルドゥス系キュー
--戦闘曲
--戦闘系キューの音楽的特徴
--リズムと響き
--和声と構造
--ゲームへの実装
--ボス勝利のキュー
--宝物やチャレンジ系キュー
--1 獲得系キュー
--宝箱を開ける--音が伝える仕草
--アイテム獲得--成功音の系譜
--ハートのかけら/スタルチュラのしるしの獲得--ファンファーレの完結
--黄金のスタルチュラ--リアリズムの不在
--マイナーアイテムの取得--成功のチャイム
--マスターソード--英雄的偉業の伝統
--ハートの器の獲得--より希少な成功の音
--新しい曲の習得/妖精のオカリナ--褒めて伸ばす音楽教育
--精霊石とメダルの入手--独特な祝福
--2 パズルの音楽
--制限時間のあるパズル--時を刻む音
--銀ルピー--音楽というデザイン言語
--パズルの解決--ゲームのアハ体験
--正しい操作/オカリナ曲の正しい演奏--正解の響き
--3 敗北の音楽--ゲームオーバー
--4 ミニゲーム--他愛のない喜び
--競馬系ミニゲーム--エポナのホーダウン
--5 特殊なシークエンス
--城の中庭--気楽な潜入
--ガノンの城の崩壊--ドラマの印象
--遊びに美的価値を
第6章 インターフェースと効果音
--1 インターフェースのイアコン
--メニューとダイアログ
--ターゲティングシステム
--インターフェースと情報のための音楽的サウンド
--2 音楽性と魔法
--3 音と動き
--4 敵と効果音
第7章 オカリナの余韻
--シリーズのその後
--パラレルワールド--ムジュラの仮面
--一部のシリーズ作との連続性
--音楽の脱文脈化
--多価的な音楽メディア
終章
▼著者プロフィール
ティム・サマーズ 著
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の音楽講師。著書に『Understanding Video Game Music』があり、ルドミュージコロジー研究グループの共同創設者でもある。
小川公貴(おがわ きみたか) 訳
エンタメ系英日翻訳者。訳書に『ガレン:一番盾』(Riot Games)、共訳書に『ミック・ジャガー 〜ワイルド・ライフ〜』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)などがある。ゲーム分野では『コーヒートーク』シリーズ(コーラス・ワールドワイド)など、多数のタイトルの翻訳を手がけている。
「ゼルダの伝説」の音楽徹底解剖。
遊び(プレイ)×演奏(プレイ)の傑作を題材にゲームと音楽の奥深い関係をひもとく決定版。
主人公リンクがオカリナで演奏する名曲の数々、ダンジョンBGMはもちろん、アイテム獲得時やメニュー画面の効果音まで不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のあらゆる音楽を精緻に分析したゲーム音楽愛好家および「ゼルダ」シリーズファン待望の一冊。
◇『時のオカリナ』の音楽を構造面から分析。各楽曲とゲームの進行・演出がどのように関わり合っているかがわかる。
◇古今東西の音楽ジャンルを取り入れつつも、伝統に囚われない近藤浩治の“常識破り”の作曲術とは。
◇プレイ画面・楽譜・音の波形など図版約110点掲載。
▼目次
序文
第1章 『時のオカリナ』の音楽が生まれた背景
--任天堂のゲームフランチャイズ
--ゼルダの伝説
--『ゼルダの伝説』の音楽に対する近藤のアプローチ
--ニンテンドウ64
--『時のオカリナ』の音楽
第2章 オカリナとリンクの音楽的パフォーマンス
--「オカリナ」
--なぜ、オカリナなのか?
--リンクのオカリナ演奏
--4つの音の先にあるもの
--オカリナ曲の習得
--楽曲
--プロット進行系とアシスト系メロディ
--ゼルダの子守歌--意表を突かれる音楽的な力の象徴
--時の歌--音楽的な過去の喚起
--エポナの歌--飾らない喪失の歌
--太陽の歌--断片的な再始動
--サリアの歌--世界間の架け橋
--嵐の歌--繰り返される小さな歴史
--ワープソング
--光のプレリュード--仄かな進行感
--森のメヌエット--歳月と命の躍動の融和
--炎のボレロ--動きと情熱
--水のセレナーデ--人物と視点の二面性
--闇のノクターン--神秘性と曖昧性
-魂のレクイエム--宗教と霊魂
--カカシの歌などの演奏
--カエルの合唱団
--スタルキッドたち
--『時のオカリナ』での音楽演奏
--ゲームにおける音楽演奏の機能
第3章 ロケーション系キュー
--ハイラル平原--耳慣れた曲
--耳慣れた曲
--導入部
--昼系タグ
--内省系タグ
--戦闘系タグ
--音楽とプレイヤーと地理
--オカリナ曲に基づくロケーション系キュー
--エポナの歌とロンロン牧場--牧場生活の連想
--時の神殿と時の歌--大聖堂の音風景
--風車小屋と嵐の歌--奇妙な循環
--サリアの歌と迷いの森--陽気な反復とミスリード
--ダンジョン系キュー
--デクの樹サマの中--有機的な音色
--ドドンゴの洞窟--金属と石の音響的質感
--ジャブジャブ様の体内--魚の腹鳴り
--森の神殿--森の音
--炎の神殿--聴こえる声と聴こえない声
--氷の洞窟--結晶の響き
--水の神殿--ドナウ川のダンジョン
--闇の神殿と井戸の底--深淵から響く声と太鼓
--魂の神殿--土地が意味するもの
--ガノン城
--城の地下--一般化された脅威の表現
--ガノンの塔--邪悪さのゴシック表現
--町や集落
--コキリの森--楽観主義と装飾性
--城下町--匂い立つヨーロッパの伝統
--カカリコ村--物悲しき安息地
--ゴロンシティ--山の質感を描く音
--ゾーラの里--安全な港
--ゲルドの谷--砂漠に響くヒスパニックの伝統
--汎用的なロケーション
--ショップ--ハイラルに共通の店内BGM
--余興的なミニゲーム--遊園地とのつながり
--家--音楽的な出発点
--クスリ屋、ゴーストショップ、みずうみ研究所--小さな恐怖の店
--妖精の泉/スタートメニュー--天使のハープ
--ロケーション用の音楽
第4章 キャラクターのテーマとカットシーン
--キャラクターのテーマ
--ゼルダ姫のテーマ--たゆたう子守歌
--ガノンドロフのテーマ--不穏なコードと陰鬱なシークエンス
--シーク--型破りな戦士のテーマ
--ケポラ・ゲボラ(フクロウの大賢者)--権威と軽快さ
--デクの樹サマ--古代の不確かさ
--コウメとコタケ--いがみ合う姉妹
--意図された欠落
--他のカットシーン
--オープニング--意外な幕開け
--飛翔--翼が羽ばたく反復の音
--伝説、精霊、女神たち
--ハイラル伝説--音楽的な創造神話
--聖域/賢者の間--停滞の地
--虹の橋と賢者の封印--音楽と魔法の調和
--報酬と節目
--ゼルダ姫の振り返り--王女との出会い
--時の扉--音楽的対話
--牧場からの脱出--解放の讃歌
--エンドクレジット--最終フィナーレ
--3D版『時のオカリナ』
--カットシーンの音楽
第5章 ルドゥス系キュー
--戦闘曲
--戦闘系キューの音楽的特徴
--リズムと響き
--和声と構造
--ゲームへの実装
--ボス勝利のキュー
--宝物やチャレンジ系キュー
--1 獲得系キュー
--宝箱を開ける--音が伝える仕草
--アイテム獲得--成功音の系譜
--ハートのかけら/スタルチュラのしるしの獲得--ファンファーレの完結
--黄金のスタルチュラ--リアリズムの不在
--マイナーアイテムの取得--成功のチャイム
--マスターソード--英雄的偉業の伝統
--ハートの器の獲得--より希少な成功の音
--新しい曲の習得/妖精のオカリナ--褒めて伸ばす音楽教育
--精霊石とメダルの入手--独特な祝福
--2 パズルの音楽
--制限時間のあるパズル--時を刻む音
--銀ルピー--音楽というデザイン言語
--パズルの解決--ゲームのアハ体験
--正しい操作/オカリナ曲の正しい演奏--正解の響き
--3 敗北の音楽--ゲームオーバー
--4 ミニゲーム--他愛のない喜び
--競馬系ミニゲーム--エポナのホーダウン
--5 特殊なシークエンス
--城の中庭--気楽な潜入
--ガノンの城の崩壊--ドラマの印象
--遊びに美的価値を
第6章 インターフェースと効果音
--1 インターフェースのイアコン
--メニューとダイアログ
--ターゲティングシステム
--インターフェースと情報のための音楽的サウンド
--2 音楽性と魔法
--3 音と動き
--4 敵と効果音
第7章 オカリナの余韻
--シリーズのその後
--パラレルワールド--ムジュラの仮面
--一部のシリーズ作との連続性
--音楽の脱文脈化
--多価的な音楽メディア
終章
▼著者プロフィール
ティム・サマーズ 著
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の音楽講師。著書に『Understanding Video Game Music』があり、ルドミュージコロジー研究グループの共同創設者でもある。
小川公貴(おがわ きみたか) 訳
エンタメ系英日翻訳者。訳書に『ガレン:一番盾』(Riot Games)、共訳書に『ミック・ジャガー 〜ワイルド・ライフ〜』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)などがある。ゲーム分野では『コーヒートーク』シリーズ(コーラス・ワールドワイド)など、多数のタイトルの翻訳を手がけている。
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