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ゼルダの伝説と音楽

ティム・サマーズ 著 / 小川公貴 訳

3,740円(税込)

(本体価格 3,400 円 + 消費税10%)

配送時期:2025/02/下旬

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著者 ティム・サマーズ 著 / 小川公貴 訳
出版社 DU BOOKS
判型 A5
頁数 364 頁
ジャンル エンタメ
ISBNコード 9784866472287

商品内容

ヘイ、リッスン!
「ゼルダの伝説」の音楽徹底解剖。

遊び(プレイ)×演奏(プレイ)の傑作を題材にゲームと音楽の奥深い関係をひもとく決定版。
主人公リンクがオカリナで演奏する名曲の数々、ダンジョンBGMはもちろん、アイテム獲得時やメニュー画面の効果音まで不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のあらゆる音楽を精緻に分析したゲーム音楽愛好家および「ゼルダ」シリーズファン待望の一冊。

◇『時のオカリナ』の音楽を構造面から分析。各楽曲とゲームの進行・演出がどのように関わり合っているかがわかる。
◇古今東西の音楽ジャンルを取り入れつつも、伝統に囚われない近藤浩治の“常識破り”の作曲術とは。
◇プレイ画面・楽譜・音の波形など図版約110点掲載。

▼目次
序文
第1章 『時のオカリナ』の音楽が生まれた背景

--任天堂のゲームフランチャイズ
 --ゼルダの伝説
--『ゼルダの伝説』の音楽に対する近藤のアプローチ
--ニンテンドウ64
--『時のオカリナ』の音楽
第2章 オカリナとリンクの音楽的パフォーマンス
--「オカリナ」
 --なぜ、オカリナなのか?
 --リンクのオカリナ演奏
 --4つの音の先にあるもの
 --オカリナ曲の習得
--楽曲
 --プロット進行系とアシスト系メロディ
  --ゼルダの子守歌--意表を突かれる音楽的な力の象徴
  --時の歌--音楽的な過去の喚起
  --エポナの歌--飾らない喪失の歌
  --太陽の歌--断片的な再始動
  --サリアの歌--世界間の架け橋
  --嵐の歌--繰り返される小さな歴史
 --ワープソング
  --光のプレリュード--仄かな進行感
  --森のメヌエット--歳月と命の躍動の融和
  --炎のボレロ--動きと情熱
  --水のセレナーデ--人物と視点の二面性
  --闇のノクターン--神秘性と曖昧性
  -魂のレクイエム--宗教と霊魂
 --カカシの歌などの演奏
  --カエルの合唱団
  --スタルキッドたち
 --『時のオカリナ』での音楽演奏
 --ゲームにおける音楽演奏の機能
第3章 ロケーション系キュー
--ハイラル平原--耳慣れた曲
 --耳慣れた曲
 --導入部
 --昼系タグ
 --内省系タグ
 --戦闘系タグ
 --音楽とプレイヤーと地理
--オカリナ曲に基づくロケーション系キュー
 --エポナの歌とロンロン牧場--牧場生活の連想
 --時の神殿と時の歌--大聖堂の音風景
 --風車小屋と嵐の歌--奇妙な循環
 --サリアの歌と迷いの森--陽気な反復とミスリード
--ダンジョン系キュー
 --デクの樹サマの中--有機的な音色
 --ドドンゴの洞窟--金属と石の音響的質感
 --ジャブジャブ様の体内--魚の腹鳴り
 --森の神殿--森の音
 --炎の神殿--聴こえる声と聴こえない声
 --氷の洞窟--結晶の響き
 --水の神殿--ドナウ川のダンジョン
 --闇の神殿と井戸の底--深淵から響く声と太鼓
 --魂の神殿--土地が意味するもの
 --ガノン城
  --城の地下--一般化された脅威の表現
  --ガノンの塔--邪悪さのゴシック表現
 --町や集落
  --コキリの森--楽観主義と装飾性
  --城下町--匂い立つヨーロッパの伝統
  --カカリコ村--物悲しき安息地
  --ゴロンシティ--山の質感を描く音
  --ゾーラの里--安全な港
  --ゲルドの谷--砂漠に響くヒスパニックの伝統
 --汎用的なロケーション
  --ショップ--ハイラルに共通の店内BGM
  --余興的なミニゲーム--遊園地とのつながり
  --家--音楽的な出発点
  --クスリ屋、ゴーストショップ、みずうみ研究所--小さな恐怖の店
  --妖精の泉/スタートメニュー--天使のハープ
  --ロケーション用の音楽
第4章 キャラクターのテーマとカットシーン
--キャラクターのテーマ
 --ゼルダ姫のテーマ--たゆたう子守歌
 --ガノンドロフのテーマ--不穏なコードと陰鬱なシークエンス
 --シーク--型破りな戦士のテーマ
 --ケポラ・ゲボラ(フクロウの大賢者)--権威と軽快さ
 --デクの樹サマ--古代の不確かさ
 --コウメとコタケ--いがみ合う姉妹
 --意図された欠落
--他のカットシーン
 --オープニング--意外な幕開け
 --飛翔--翼が羽ばたく反復の音
 --伝説、精霊、女神たち
  --ハイラル伝説--音楽的な創造神話
  --聖域/賢者の間--停滞の地
  --虹の橋と賢者の封印--音楽と魔法の調和
 --報酬と節目
  --ゼルダ姫の振り返り--王女との出会い
  --時の扉--音楽的対話
  --牧場からの脱出--解放の讃歌
 --エンドクレジット--最終フィナーレ
  --3D版『時のオカリナ』
 --カットシーンの音楽
第5章 ルドゥス系キュー
--戦闘曲
 --戦闘系キューの音楽的特徴
  --リズムと響き
  --和声と構造
 --ゲームへの実装
 --ボス勝利のキュー
--宝物やチャレンジ系キュー
 --1 獲得系キュー
  --宝箱を開ける--音が伝える仕草
  --アイテム獲得--成功音の系譜
  --ハートのかけら/スタルチュラのしるしの獲得--ファンファーレの完結
  --黄金のスタルチュラ--リアリズムの不在
  --マイナーアイテムの取得--成功のチャイム
  --マスターソード--英雄的偉業の伝統
  --ハートの器の獲得--より希少な成功の音
  --新しい曲の習得/妖精のオカリナ--褒めて伸ばす音楽教育
  --精霊石とメダルの入手--独特な祝福
 --2 パズルの音楽
  --制限時間のあるパズル--時を刻む音
  --銀ルピー--音楽というデザイン言語
  --パズルの解決--ゲームのアハ体験
  --正しい操作/オカリナ曲の正しい演奏--正解の響き
 --3 敗北の音楽--ゲームオーバー
 --4 ミニゲーム--他愛のない喜び
  --競馬系ミニゲーム--エポナのホーダウン
 --5 特殊なシークエンス
  --城の中庭--気楽な潜入
  --ガノンの城の崩壊--ドラマの印象
--遊びに美的価値を
第6章 インターフェースと効果音
--1 インターフェースのイアコン
 --メニューとダイアログ
 --ターゲティングシステム
 --インターフェースと情報のための音楽的サウンド
--2 音楽性と魔法
--3 音と動き
--4 敵と効果音
第7章 オカリナの余韻
--シリーズのその後
 --パラレルワールド--ムジュラの仮面
 --一部のシリーズ作との連続性
--音楽の脱文脈化
--多価的な音楽メディア
終章

▼著者プロフィール
ティム・サマーズ
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の音楽講師。著書に『Understanding Video Game Music』があり、ルドミュージコロジー研究グループの共同創設者でもある。

小川公貴(おがわ きみたか)
エンタメ系英日翻訳者。訳書に『ガレン:一番盾』(Riot Games)、共訳書に『ミック・ジャガー 〜ワイルド・ライフ〜』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)などがある。ゲーム分野では『コーヒートーク』シリーズ(コーラス・ワールドワイド)など、多数のタイトルの翻訳を手がけている。

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