| 著者 | 黒沢哲哉 |
|---|---|
| 出版社 | 双葉社 |
| 判型 | 四六判 |
| 頁数 | 256 頁 |
| ジャンル | 文芸書 |
| ISBNコード | 9784575319453 |
「喘息で病弱だったこともあって、中学校もろくに通っていませんね。警察につかまる恐れがあるから、引っ越しも多かったし。俺はまだ車が運転できなかったから、もっぱら、ビデオのダビングです。アパートの一室を借りていて、そこにずらっーとビデオデッキがあるんですよ。そこでずっとダビング。外から見られないように、カーテン閉めてずっとやってるから、時間なんかもわからない。近くの学校から放課後の鐘がなると、『ああ、夕方なんだな』って。カーテンの隙間から西日が入ってくるんですよ。そんなかんじです」
これは、日本各地にエロ本の自販機を設置する家族、その次男の思い出話。彼が中学生の頃、自販機ではアダルトビデオのVHSテープが飛ぶように売れ、次男の彼は、自販機に入れる海賊版のAVをアパートの一室で日がな一日つくっていた。
昭和の時代から、ビニ本制作に従事した父親のもと、平成の時代には、キャッシュで外車を何台も買うほど儲かった一家は、全員でエロ本自販機の仕事に取り組んだ。そして令和、全国に点々のある拠点を移動しながら、彼らは何を思うのか。家族としての絆、家族と個人の相克、移ろう時代。誰も知らない、万人に理解を求めない、血と絆の物語。
これは、日本各地にエロ本の自販機を設置する家族、その次男の思い出話。彼が中学生の頃、自販機ではアダルトビデオのVHSテープが飛ぶように売れ、次男の彼は、自販機に入れる海賊版のAVをアパートの一室で日がな一日つくっていた。
昭和の時代から、ビニ本制作に従事した父親のもと、平成の時代には、キャッシュで外車を何台も買うほど儲かった一家は、全員でエロ本自販機の仕事に取り組んだ。そして令和、全国に点々のある拠点を移動しながら、彼らは何を思うのか。家族としての絆、家族と個人の相克、移ろう時代。誰も知らない、万人に理解を求めない、血と絆の物語。