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江戸川乱歩トリック論集

江戸川乱歩

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著者 江戸川乱歩
出版社 中央公論新社
判型 文庫
頁数 464 頁
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784122075665

商品内容

探偵小説にとってトリックとは何か?

戦後、江戸川乱歩は海外作品を渉猟し、「なぜ小説を書かぬ?」と揶揄されながらも、独自のトリック研究に没頭した。物理トリックは本当に出尽くしたのか。これからのミステリが進むべき道とは……。

多くの追随者を生んだ、全推理ファン必読の名篇「類別トリック集成」、およびその随筆版として自身が編んだ『探偵小説の「謎」』。ほか、乱歩のトリック論を精選し、初めて一冊に。巻末に、トリック研究の只中に行われた横溝正史との対談「探偵小説を語る」(1949)を付す。さらに、乱歩没後、松本清張指揮のもと研究を引き継いだ中島河太郎・山村正夫による「トリック分類表」(1969)を書籍初収録。

「類別トリック集成」という伝説を乗り越え、来たるべき探偵小説を模索するための、文庫オリジナル。『江戸川乱歩座談』(中公文庫)に続く生誕130年記念刊行。

▼目次
1 類別トリック集成
2 探偵小説の「謎」
3 トリック各論・補遺

--珍らしい毒殺の話
--微視的探偵法
--自動車と探偵小説
4 トリック総論
--探偵小説のトリック
--トリックを超越して
--「謎」以上のもの
--トリックの重要性
--一人の芭蕉の問題
--本陣殺人事件
--探偵小説と子供心
--創意の限度について
--探偵小説の特殊性への執着
--トリックについて
5 トリック分類表(中島河太郎・山村正夫)
--探偵小説を語る(対談・横溝正史)
解説 新保博久

▼著者プロフィール
江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
一八九四年、三重県名張町生まれ。本名・平井太郎。早稲田大学政経学部卒業後、数々の職業を転々。一九二三年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表し作家デビュー。三六年の『怪人二十面相』以降は少年探偵団もので人気を博す。四七年、探偵作家クラブ(のち日本推理作家協会)初代会長となり、五四年、江戸川乱歩賞を創設。五七年より雑誌「宝石」の編集にたずさわる。六五年死去。

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