カズオ・イシグロ入門
日吉信貴
著者 | 日吉信貴 |
---|---|
出版社 | 立東舎 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 192 頁 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784845631704 |
商品内容
2017年ノーベル文学賞受賞作家の作品の謎に迫る
いちばん読みやすい解説書が登場!!
2017年10月、突然のニュースに日本が大騒ぎになりました。
カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞。海外文学ファンは驚き、一般の人は「日本人っぽい名前だけど、誰?」となったのは記憶に新しいです。
そんなカズオ・イシグロの生い立ちから作品世界まで、その実像に迫る解説書ができました。
今回の受賞でイシグロのことを知った人も、『日の名残り』や『わたしを離さないで』なら読んだことがあるという人も楽しめる、イシグロ・ワールドへ読者を誘う、読みやすい1冊です。
▼本書のポイント
◇以前からノーベル文学賞受賞を予言していた専門家による解説書
◇イシグロを読んだことがない人でも楽しめます
◇イシグロを読んだけど難しかった人には副読本として役立ちます
◇単著なので、ムックや特集よりも内容が一貫していて深いです
▼目次
◆まえがき ノーベル文学賞受賞作家の謎に迫る
どうしてイシグロがノーベル文学賞を受賞したのか
読みやすい語り口
親しみやすさと社会問題
本書の使い方
イシグロと村上春樹
◆第一章 イシグロとは誰か
石黒一雄からカズオ・イシグロへ
イシグロ、ロックを志す
作家としての出発
賛否両論の新境地
イシグロと映画
イシグロの「日本らしさ」
普遍的な作家として
◆第二章 日本語で読める全作品あらすじ
『遠い山なみの光』
『浮世の画家』
『日の名残り』
『充たされざる者』
『わたしたちが孤児だったころ』
『わたしを離さないで』
『夜想曲集−−音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
『忘れられた巨人』
その他の短編
◆第三章 テーマで読み解くイシグロの謎
1.イシグロと記憶
2.イシグロと「信頼できない語り手」
3.イシグロとコピー
4.イシグロと仕事
5.イシグロと「マウンティング女子」
◆第四章 イシグロと日本
1.『遠い山なみの光』と『浮世の画家』の舞台はなぜ日本なのか
--イシグロの描く日本
--舞台をどこに設定するか
2.複製としての日本
--借り物の知識で日本を作る
--川端康成から借りた日本
--小津映画の影響
3.日本人読者が覚えた違和感
--現実とのズレ
--イシグロ世界の矛盾
4.日本をめぐる矛盾
--日本について知らないことは悪いことなのか
--イシグロの怒り
--イギリス人への皮肉
--イシグロの分身は誰か
--初期作品に隠されたヒント
--人工的な日本
5.ステレオタイプを愛好する登場人物たち
--ステレオタイプを利用する
--日本を西洋的に描く
6.日本性を商品化した作家
--作家としての順風満帆なキャリア
--「私の中の"特別な日本"」とは
--「イシグロの日本」問題の解決
--ステレオタイプとメタフィクション
--「日系」という商品価値
--イシグロが日本を描いた本当の理由
◆第五章 イシグロと音楽
1.奇妙な小説
--賛否両論の長編小説
--イシグロ最大の実験小説
2.カフカと主人公の分身
--イシグロとカフカ
--他人の心が読める主人公
--第一の不安:家庭の不和
--第二の不安:突然救世主扱いされる
--第三の不安:妻との関係
--他の長編との共通点
3.芸術家小説のコピー
--カフカ以外の元ネタ
--他の小説から登場人物の名前を借りる
--芸術家小説の共通点
4.芸術家らしくない主人公
--本当に偉大なピアニストなの?
--ピアノを弾かないピアニスト
--本当は音楽に詳しくない?
--意味不明な音楽議論
--苦悩の少ない芸術家
5.蔑まれる芸術
--芸術なんていらない
--小説による音楽ジャンルの使い分け
--現代音楽とは何か
--現代音楽の難解さとリンクする『充たされざる者』
--謎のスピーチ
--演奏しなくとも怒られないピアニスト
6.自嘲する芸術家
--『日の名残り』大ヒットの代償
--サッカー選手の名前を借用
--『嘆きの天使』からの借用
--芸術はもう誰にも必要とされていないのか
--犬のお葬式のためのピアニスト
◆付録 映像化されたイシグロ作品リスト
◆参考文献一覧
◆あとがき
▼著者プロフィール
日吉信貴(ひよし のぶたか)
1984年愛知県生まれ。神田外語大学、千葉商科大学非常勤講師。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻修士課程修了。共著に『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(イシグロを担当)がある。
いちばん読みやすい解説書が登場!!
2017年10月、突然のニュースに日本が大騒ぎになりました。
カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞。海外文学ファンは驚き、一般の人は「日本人っぽい名前だけど、誰?」となったのは記憶に新しいです。
そんなカズオ・イシグロの生い立ちから作品世界まで、その実像に迫る解説書ができました。
今回の受賞でイシグロのことを知った人も、『日の名残り』や『わたしを離さないで』なら読んだことがあるという人も楽しめる、イシグロ・ワールドへ読者を誘う、読みやすい1冊です。
▼本書のポイント
◇以前からノーベル文学賞受賞を予言していた専門家による解説書
◇イシグロを読んだことがない人でも楽しめます
◇イシグロを読んだけど難しかった人には副読本として役立ちます
◇単著なので、ムックや特集よりも内容が一貫していて深いです
▼目次
◆まえがき ノーベル文学賞受賞作家の謎に迫る
どうしてイシグロがノーベル文学賞を受賞したのか
読みやすい語り口
親しみやすさと社会問題
本書の使い方
イシグロと村上春樹
◆第一章 イシグロとは誰か
石黒一雄からカズオ・イシグロへ
イシグロ、ロックを志す
作家としての出発
賛否両論の新境地
イシグロと映画
イシグロの「日本らしさ」
普遍的な作家として
◆第二章 日本語で読める全作品あらすじ
『遠い山なみの光』
『浮世の画家』
『日の名残り』
『充たされざる者』
『わたしたちが孤児だったころ』
『わたしを離さないで』
『夜想曲集−−音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
『忘れられた巨人』
その他の短編
◆第三章 テーマで読み解くイシグロの謎
1.イシグロと記憶
2.イシグロと「信頼できない語り手」
3.イシグロとコピー
4.イシグロと仕事
5.イシグロと「マウンティング女子」
◆第四章 イシグロと日本
1.『遠い山なみの光』と『浮世の画家』の舞台はなぜ日本なのか
--イシグロの描く日本
--舞台をどこに設定するか
2.複製としての日本
--借り物の知識で日本を作る
--川端康成から借りた日本
--小津映画の影響
3.日本人読者が覚えた違和感
--現実とのズレ
--イシグロ世界の矛盾
4.日本をめぐる矛盾
--日本について知らないことは悪いことなのか
--イシグロの怒り
--イギリス人への皮肉
--イシグロの分身は誰か
--初期作品に隠されたヒント
--人工的な日本
5.ステレオタイプを愛好する登場人物たち
--ステレオタイプを利用する
--日本を西洋的に描く
6.日本性を商品化した作家
--作家としての順風満帆なキャリア
--「私の中の"特別な日本"」とは
--「イシグロの日本」問題の解決
--ステレオタイプとメタフィクション
--「日系」という商品価値
--イシグロが日本を描いた本当の理由
◆第五章 イシグロと音楽
1.奇妙な小説
--賛否両論の長編小説
--イシグロ最大の実験小説
2.カフカと主人公の分身
--イシグロとカフカ
--他人の心が読める主人公
--第一の不安:家庭の不和
--第二の不安:突然救世主扱いされる
--第三の不安:妻との関係
--他の長編との共通点
3.芸術家小説のコピー
--カフカ以外の元ネタ
--他の小説から登場人物の名前を借りる
--芸術家小説の共通点
4.芸術家らしくない主人公
--本当に偉大なピアニストなの?
--ピアノを弾かないピアニスト
--本当は音楽に詳しくない?
--意味不明な音楽議論
--苦悩の少ない芸術家
5.蔑まれる芸術
--芸術なんていらない
--小説による音楽ジャンルの使い分け
--現代音楽とは何か
--現代音楽の難解さとリンクする『充たされざる者』
--謎のスピーチ
--演奏しなくとも怒られないピアニスト
6.自嘲する芸術家
--『日の名残り』大ヒットの代償
--サッカー選手の名前を借用
--『嘆きの天使』からの借用
--芸術はもう誰にも必要とされていないのか
--犬のお葬式のためのピアニスト
◆付録 映像化されたイシグロ作品リスト
◆参考文献一覧
◆あとがき
▼著者プロフィール
日吉信貴(ひよし のぶたか)
1984年愛知県生まれ。神田外語大学、千葉商科大学非常勤講師。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻修士課程修了。共著に『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(イシグロを担当)がある。
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