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昭和戦時期の娯楽と検閲

金子龍司

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著者 金子龍司
出版社 吉川弘文館
判型 A5
頁数 304 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784642039017

商品内容

1945年の敗戦まで、大衆娯楽の向上を掛け声に行われていた映画、音楽、芝居などへの検閲。
これまでの当局vs.業界という二項対立的な図式を脱すべく、新たに消費者の動きに注目。流行歌やジャズ、大衆喜劇などの取締りに、投書という手段で消費者が与えた影響とは。
これまでの通説に見直しを迫り、戦時娯楽政策の実相を解き明かした注目の書。

▼目次
序章 課題と方法
娯楽統制をめぐる「民意」と検閲の実際
--検閲官の思想と行動 -警視庁保安部保安課興行係の場合
 --警視庁による興行統制の概要
 --人員配置とその問題 -理解ある検閲官たちの趣味による検閲
 --市民が求める大衆娯楽の取締り
 --演劇の保護 -軍部などに対する検閲当局の対応
 --検閲官たちによる保護の理由
  以下細目略
--「民意」による検閲 -『あゝそれなのに』から見る流行歌統制の実態
--日中戦争期の「洋楽排撃論」の台頭と処遇
--太平洋戦争期の流行歌・「ジャズ」の取締り -音楽統制の限界
統制方針の転換と観客の動向
--太平洋戦争末期の娯楽政策 -興行取締りの緩和を中心に
--敗戦直後の娯楽政策 -東久邇宮内閣期を中心に
--占領下映画観客の観覧傾向の変化 -映画統制の成功?
終章 昭和戦時期の娯楽統制の特徴と問題点

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