読後レビュー
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ただただ感動!
小林多喜二の「蟹工船」と並ぶ、戦前のわが国プロレタリア文学の金字塔といってよいだろう。共同印刷争議に題材を得て、争議団の群像を活き活きと描いている。
資本家、暴力団、国家権力の総力を挙げた攻撃に、資金も指導者も奪われ、組合大会でも休戦派が多数派を占めるなか、最後まで青年達が「団旗を護れ」と叫ぶシーンが印象的である。
日本の労働者はかくも輝き、献身的に戦ったのだ。現代の若者達や戦うことを忘れた労働組合の姿に、寂しさを禁じ得ない。 (2018/09/07)
復刊投稿時のコメント
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ナウシカのパパ