ゴーストドラム

スーザン・プライス 著 / 金原瑞人 訳

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得票数:126 ゴースト・ドラム
著者 スーザン・プライス 著 / 金原瑞人 訳
出版社 サウザンブックス社
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784909125033
商品内容
暗くも美しいイメージが全編を貫く英国のダーク・ファンタジー3部作より、
第1部『The Ghost Drum』が金原瑞人の改訳で登場!


日本を代表する英米文学翻訳家・金原瑞人が、どうしても日本語訳を完結させたかった3部作が満を持して登場!
1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店(現・ベネッセコーポレーション)より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum』が、同じ金原瑞人の改訳で蘇ります。

救いやキレイごとがない、予定調和を期待すると裏切られる物語
この物語は、金の鎖で木に繋がれた賢い黒猫によって語られる。一年の半分が雪で覆われる凍てつく北の国、高い塔に幽閉されて育った皇太子の名はサファという。皇子がいずれ自分を脅かす存在となるとの予言を信じた皇帝は、皇子を孕んだ后を 塔に閉じ込めてしまう。后は皇子を産み落とすと亡くなり、やがては乳母も処刑され、太陽や月の光も知らない皇子は、外への憧れを抱きながら孤独に成長する。

鶏の脚の生えた家で移動する、優秀な魔女のチンギスは、皇子の心の叫びに共鳴し、彼を塔から救い出す。聡明なチンギスは、人間の奴隷の子として生まれ、拾われた子として老婆に育てられたという宿命を背負っていた。

“魔法使いというものは、嘘をかぎわけることができる。それは美しい調べにまざった耳ざわりな音のようなものだ。”(本文より)

ゴーストドラムはイタチの頭蓋骨を中央に載せた太鼓。ゴーストドラムを打ち鳴らせば頭蓋骨が文字の上を踊り、魔女に啓示を与える。

“サファはまばたきもせずに、頭蓋骨が文字から文字へとはねたり、すべったりするのを見つめていた。そして頭蓋骨がはねるたびに、それがなにを意味しているのか考えたが、どれ一つ意味がわからない。”(本文より)

チンギスは果たしてサファを守り抜くことができるのか。

※続く第2部『Ghost Song』と、第3部『Ghost Dance』については、クラウドファンディングの結果により刊行が決定します。詳細はコチラからご確認ください(本書の出版社であるサウザンブックス社のサイトにリンクします)。


▼著者プロフィール
スーザン・プライス
イギリスのブラック・カントリー工業地帯に生まれる。14歳のとき短編小説のコンクールで入賞して以来物語を書き続け、1987年『ゴースト・ドラム北の魔法の物語』でカーネギー賞、1999年にThe Sterkarm Handshakeでガーディアン子どもの本賞を受賞。翻訳刊行された作品に『エルフギフト 上・下』(ポプラ社)、『12の怖い昔話』、『500年の恋人』『500年のトンネル』(ともに東京創元社)など。

金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに約500作品の翻訳を手がける。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。

読後レビュー (全2件)

続きが読みたい!

とても心に残るお話でした。 展開が全く、いわゆる子供向きという感じでないところがすごくいいです。 余計に子供に読ませたくなり、姪にプレゼントしました。

2017/06/04

「本当の賢さ」とは何か

・・・・・・これほどに「冷たい」世界の物語とは、思っていませんでした。光が差しているように思えない世界。自分の欲に忠実な王族。混沌とした生と死。ひとを超越した力を持っていても、結局は感情に振り回される魔法使い。すべてが黄昏のなかのように曖昧で、それでも惹きつけられてしまう力のある作品でした。本当の賢さとは何か、を、考えたくなります。「ゲド戦記」シリーズに通じる世界観があると思います。

2017/06/04

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復刊投票時のコメント (全126件)

カーネギー賞受賞作品を調べていて見つけたのですが、翻訳が金原瑞人氏ということもあり、解説から読んでみました^^;本当に解説に書いてあるとおりの物語でおもしろい!!! 調べてみたら続編も書いているらし...

2010/03/07

ファンタジー小説といえばコレ!(私の中で 中学の時に出会って以来すっかり惚れ込んでしまいました。 今でも図書館に出向いては読み返すものの、やはり手元に1冊欲しい。 そこで是非とも復活を願うわけで...

2008/04/02

目の前に雪に覆われた大地が広がるような錯覚を覚える豊かなイメージングと、乱暴なまでに面白いストーリーが、この本を初めて読んだときから私の読書経験のベスト3に入れ続けています。これはファンタジーというよ...

2007/07/03

初めて読んだとき衝撃を受けました。出だしの一文だけで荒涼とした銀色の世界に引き込まれ、静かながら激しく勢いのあるストーリー展開にファンタジーであることを忘れさせられます。 ページ数は少なく設定...

2007/03/11

中学生の時に学校の図書館で出会ってからとても好きな本です。世界観やストーリー展開が独創的で、ぐいぐいと話に引き込まれたのを覚えています。良質なファンタジー小説だと思うので、絶版になっているのはとても残...

2005/03/16

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