| 著者 | スーザン・プライス 著 / 金原瑞人 訳 |
|---|---|
| 出版社 | サウザンブックス社 |
| ジャンル | 文芸書 |
| ISBNコード | 9784909125033 |
暗くも美しいイメージが全編を貫く英国のダーク・ファンタジー3部作より、
第1部『The Ghost Drum』が金原瑞人の改訳で登場!
日本を代表する英米文学翻訳家・金原瑞人が、どうしても日本語訳を完結させたかった3部作が満を持して登場!
1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店(現・ベネッセコーポレーション)より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum』が、同じ金原瑞人の改訳で蘇ります。
救いやキレイごとがない、予定調和を期待すると裏切られる物語
この物語は、金の鎖で木に繋がれた賢い黒猫によって語られる。一年の半分が雪で覆われる凍てつく北の国、高い塔に幽閉されて育った皇太子の名はサファという。皇子がいずれ自分を脅かす存在となるとの予言を信じた皇帝は、皇子を孕んだ后を 塔に閉じ込めてしまう。后は皇子を産み落とすと亡くなり、やがては乳母も処刑され、太陽や月の光も知らない皇子は、外への憧れを抱きながら孤独に成長する。
鶏の脚の生えた家で移動する、優秀な魔女のチンギスは、皇子の心の叫びに共鳴し、彼を塔から救い出す。聡明なチンギスは、人間の奴隷の子として生まれ、拾われた子として老婆に育てられたという宿命を背負っていた。
“魔法使いというものは、嘘をかぎわけることができる。それは美しい調べにまざった耳ざわりな音のようなものだ。”(本文より)
ゴーストドラムはイタチの頭蓋骨を中央に載せた太鼓。ゴーストドラムを打ち鳴らせば頭蓋骨が文字の上を踊り、魔女に啓示を与える。
“サファはまばたきもせずに、頭蓋骨が文字から文字へとはねたり、すべったりするのを見つめていた。そして頭蓋骨がはねるたびに、それがなにを意味しているのか考えたが、どれ一つ意味がわからない。”(本文より)
チンギスは果たしてサファを守り抜くことができるのか。
※続く第2部『Ghost Song』と、第3部『Ghost Dance』については、クラウドファンディングの結果により刊行が決定します。詳細はコチラからご確認ください(本書の出版社であるサウザンブックス社のサイトにリンクします)。
▼著者プロフィール
スーザン・プライス
イギリスのブラック・カントリー工業地帯に生まれる。14歳のとき短編小説のコンクールで入賞して以来物語を書き続け、1987年『ゴースト・ドラム北の魔法の物語』でカーネギー賞、1999年にThe Sterkarm Handshakeでガーディアン子どもの本賞を受賞。翻訳刊行された作品に『エルフギフト 上・下』(ポプラ社)、『12の怖い昔話』、『500年の恋人』『500年のトンネル』(ともに東京創元社)など。
金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに約500作品の翻訳を手がける。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
第1部『The Ghost Drum』が金原瑞人の改訳で登場!
日本を代表する英米文学翻訳家・金原瑞人が、どうしても日本語訳を完結させたかった3部作が満を持して登場!
1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店(現・ベネッセコーポレーション)より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum』が、同じ金原瑞人の改訳で蘇ります。
救いやキレイごとがない、予定調和を期待すると裏切られる物語
この物語は、金の鎖で木に繋がれた賢い黒猫によって語られる。一年の半分が雪で覆われる凍てつく北の国、高い塔に幽閉されて育った皇太子の名はサファという。皇子がいずれ自分を脅かす存在となるとの予言を信じた皇帝は、皇子を孕んだ后を 塔に閉じ込めてしまう。后は皇子を産み落とすと亡くなり、やがては乳母も処刑され、太陽や月の光も知らない皇子は、外への憧れを抱きながら孤独に成長する。
鶏の脚の生えた家で移動する、優秀な魔女のチンギスは、皇子の心の叫びに共鳴し、彼を塔から救い出す。聡明なチンギスは、人間の奴隷の子として生まれ、拾われた子として老婆に育てられたという宿命を背負っていた。
“魔法使いというものは、嘘をかぎわけることができる。それは美しい調べにまざった耳ざわりな音のようなものだ。”(本文より)
ゴーストドラムはイタチの頭蓋骨を中央に載せた太鼓。ゴーストドラムを打ち鳴らせば頭蓋骨が文字の上を踊り、魔女に啓示を与える。
“サファはまばたきもせずに、頭蓋骨が文字から文字へとはねたり、すべったりするのを見つめていた。そして頭蓋骨がはねるたびに、それがなにを意味しているのか考えたが、どれ一つ意味がわからない。”(本文より)
チンギスは果たしてサファを守り抜くことができるのか。
※続く第2部『Ghost Song』と、第3部『Ghost Dance』については、クラウドファンディングの結果により刊行が決定します。詳細はコチラからご確認ください(本書の出版社であるサウザンブックス社のサイトにリンクします)。
▼著者プロフィール
スーザン・プライス
イギリスのブラック・カントリー工業地帯に生まれる。14歳のとき短編小説のコンクールで入賞して以来物語を書き続け、1987年『ゴースト・ドラム北の魔法の物語』でカーネギー賞、1999年にThe Sterkarm Handshakeでガーディアン子どもの本賞を受賞。翻訳刊行された作品に『エルフギフト 上・下』(ポプラ社)、『12の怖い昔話』、『500年の恋人』『500年のトンネル』(ともに東京創元社)など。
金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに約500作品の翻訳を手がける。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
読後レビュー (全2件)
続きが読みたい!
とても心に残るお話でした。 展開が全く、いわゆる子供向きという感じでないところがすごくいいです。 余計に子供に読ませたくなり、姪にプレゼントしました。
2017/06/04
続きが読みたい!
とても心に残るお話でした。 展開が全く、いわゆる子供向きという感じでないところがすごくいいです。 余計に子供に読ませたくなり、姪にプレゼントしました。
2017/06/04
「本当の賢さ」とは何か
・・・・・・これほどに「冷たい」世界の物語とは、思っていませんでした。光が差しているように思えない世界。自分の欲に忠実な王族。混沌とした生と死。ひとを超越した力を持っていても、結局は感情に振り回される魔法使い。すべてが黄昏のなかのように曖昧で、それでも惹きつけられてしまう力のある作品でした。本当の賢さとは何か、を、考えたくなります。「ゲド戦記」シリーズに通じる世界観があると思います。
2017/06/04
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復刊投票時のコメント (全126件)
2010/03/07
2010/03/07
2008/04/02
2008/04/02
2007/07/03
2007/07/03
2007/03/11
2007/03/11
2005/03/16
2005/03/16